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特に高級品関連が堅調です。株価上昇によります資産効果などを背景にそれを織り込む形になっています

2009年11月18日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
 
三菱UFJセキュリティーズ 大宮弘幸さん

米国では、個人の金融資産に占めます株式の比率ですが、3分の1ほどと言われておりまして、株価の変動の影響を大きく受けますが、現在の世界的な株高によりまして、資産価値が高まっていることが背景にあります。特に今、ドル安の流れを受けまして、米国投資家の海外への分散投資が進んでいることも挙げられます。
年初からの株価上昇率を見ますと、S&P500指数は23%ですが、香港のハンセン指数の59%をはじめ、各国しっかりと上昇しまして、アメリカ株だけに投資しているよりも、特に、新興国への分散投資を進めるほど、全体のパフォーマンスが高くなっています。さらに、ドル安による恩恵もあります。米国の超金融緩和策継続の観測などを受けまして、主要通貨に対して、ドル安が進んでいますが、ドルベースで換算しますと、各国の上昇率はさらに拡大しまして、ブラジルに至りましては、139%とドル安による資産効果がはっきりと表れています。
米国には、世界中の企業が多数上場しています。まさにニューヨーク証券取引所には、400社を超えます外国企業が預託証券などの形で上場しています。地域別に上場銘柄数を見ますと、中国を筆頭に、アジア太平洋地域からは107銘柄、ブラジルからは35銘柄など、増加傾向にあります。米国株と同じ時間で取引できるということと、ドル建てで取引できまして、ドル安になりますと、価格上昇という形でメリットを受けます。
小売り関連の株価の上昇にも表れています。ティファニーは年初来80%上昇しまして、コーチや高級百貨店のノードストロームなど、特に高級品関連が堅調です。株価上昇によります資産効果などを背景にそれを織り込む形になっています。

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