ちょっとマグロが入りませんと言ったって、お前、何言っているんだと、言うことになっちゃう
2009年11月2日放送 テレビ東京 カンブリア宮殿
日本の寿司文化は俺が守る
すしさんまい 木村清さん
うちは二日で寿司を握る。二日で握らせるんですよ。普通は3年とか、4年しないと。握る面白みをやりながら、明るく、楽しく、元気良く、面白みを伝えないと駄目なんだ。
いっぺんに獲っちゃうと、量多く獲って、値段が安くなるわけです。だから、資源は少なくなるわ、漁師も安くなるわ、メリットないわけです。それだったら、資源の枯渇によって、少しの数量ずつ、安定して獲って行きましょう。それで、付加価値を上げて、漁師さんも安定すれば、値段も下がらない。使う側にとって、漁師さんが不思議だと思うのは、獲れる時、一杯獲れたから買ってくれよと。獲れないときは知らないよ。今、嵐だもん、しけっているもん。すし握っているうちの職人や私なんかが、今すみません、九州で今しけってますので、とか、今日はボストンがしけってますんで、ちょっとマグロが入りませんと言ったって、お前、何言っているんだと、言うことになっちゃうんで、安定供給しないと、トロ食いに行った時、トロがなかったら、と言われると困っちゃうわけですね。それが、ありますけれども、とんでもない値段で、時価なんて言ったら、その日によってグレードが違う、品質が違うわけです。
なぜ私の業界で漁師さんにそう言わないんだと。私の親しい漁師さんは、木村言っているその通りだと。ところが上層部は全然違う。ニーズに対応する獲り方、漁法、こちらも売り方、お互いが協力することによって、長年パイプで、お互い成長もできるわけなんです。
私のポリシーには、いつ行っても、いつでも食えるというのが、その時によって値段が違う、その時によって品質が違う、ものが違うというのは。
山を見るんです。飛行機で空を飛んでみると、不動産を昔やった時も、東京湾の開発なんかも、上を飛んでいると、全体が見えますよね。
物流から、漁師さんから、また使う末端から、お互いに話し合って、しのぎをしたところにいい物流が、これから21世紀のいい形がなってくるんじゃないでしょうか。
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