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ちょっとリスクが大きすぎて、まずJOGMECさん、先に行ってくれませんか、という話がいくつか出てきているわけですね

2009年11月24日放送 NHK BS1 経済最前線

東短リサーチ チーフエコノミスト 加藤出さん
バーナンキFRB議長の先日の講演なんですが、アメリカ経済にとって、大きな二つの問題があると。一番目としては、銀行の貸し出しが伸びない。FRBは信じられないほど大量の資金を銀行に供給していますけれども、銀行貸し出しは、むしろ前年比マイナスが続いています。もうひとつは、失業率の問題をバーナンキ議長はあげていますね。まだ悪くなると。特に、今一番心配されているのは、若年層の失業率が高いと、そういった問題点がありますので、FRBとしても先行きのアメリカ経済、二番底とは言わないまでも、かなりのでこぼこ道と。それゆえ、そういった環境で、消費が伸びにくい、GDPの7割使くを占める消費の伸びというのも限られるのかなと思います。

JICA国際協力機構 松永秀樹 中東二課長
イラク人の生活が向上すると。それを日本が助けるということで、長期的には、イラクと日本の非常に有効な関係を強化することにつながりますので、そういった支援を一つ一つ地道にやっていくことが重要かと思っています。

JOGMEC 河野博文 理事長
本来わき役に徹するべき立場だと思うんですけど、同時に、今の状況で見ても、ちょっとリスクが大きすぎて、まずJOGMECさん、先に行ってくれませんか、という話がいくつか出てきているわけですね。そういうケースについては、政府のバックアップがある限り、ためらわずにいってみようと。
金属鉱物資源については、まだ十分な探鉱が行われてないという面がかなりありまして、もちろんヨーロッパの資本とか、カナダとか、豪州のような国も、ジュニアカンパニーという資源会社が、ベンチャーですけれども、相当深く入っています。ですから、我々も今、先発とはいえない状況にですけど、まだ遅くはないという状況にありますね。
海外の資源保有国と日本の事情で大きく違う点は、日本のエネルギー資源として、自前のものは多分メタルハイドレートしかないだろうと。自分の国の中に、手の届く中に資源があるということは、セキュリティの観点から言えば、非常に重要なことなので、ぜひチャレンジすべきものだと思っています。

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