私はこっち、自分をよくする。そうなってくると、店内の雰囲気がぎすぎすしてくるんですね
2009年11月10日放送 NHK総合 プロフェッショナル 仕事の流儀
人が変われば、会社は変わる
小売り再建 大久保恒夫さん
基本的には、お客さまに喜んでいただけることをするという行動をしたら、それは評価しますよということなんですね。例えば、挨拶というのはすごく重要だと思って、挨拶してくださいとお願いしているんですけど。
レポートは一切ないですね。普段の行動、普段行動を常に見ていますよ。その行動を評価しますよ。
成果主義が必ずしも成果につながるとは思っていませんので、まず、小売業って、みんなで力を合わせてほしいんですね。チームワークをよくしてほしいんですけど、数字で評価すると、自分の部門の数字だけ上げたくなっちゃう。隣の部門がすごく悪くて困っていても、それは知らない。私はこっち、自分をよくする。そうなってくると、店内の雰囲気がぎすぎすしてくるんですね。みんなで力を合わせて、お客さんに喜んでもらう店を作るんだという気持ちになって、行動したりすれば、今までの経験で言うと、必ず売り場はよくなるんですね。数字は上がっていきますので、数字は気にしなくてもいいから、そっちさえやれば、上がってくるから、大丈夫だというのを言い続けているんですね。
小売業って、すごく人間的だと思うんですね。人間味がある、人間の良さが発揮できる仕事だと思います。その良さを生かしていきたいんですね。経営になっちゃうと、何とか売り上げとか、利益になっちゃうと、そちらの本当の小売業の良さ、人間的な良さといみたいなのが、だんだん無くなる支持とか、命令とかになっちゃうんで、そうなってきたら、やっぱり数字は上がらないですね。
とにかく人だと。気持ちだと思っています。人って言うのは、変わると思っているんですね。車のエンジンだと100馬力のエンジンはいつも100馬力ですね。人間は成長しますので、100馬力の人が成長すれば、200馬力になる。その人がやる気が出れば、400馬力になる。ものすごく力が出ますので、人間というのは、そこを成長して、伸びていけば、会社というのは全然違う仕事ができる。今までその人が想像できなかったような仕事ができるようになりますので、それが一番大事だと思いますね。
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