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強いものが残るわけではない。賢いものが残るわけではない。必要なのは変化できるものが残る

2009年11月28日放送 NHK総合 経済ワイドビジョンe

日本総研 ビジネス戦略研究センター所長 山田久さん

基本的には、景気がすごく悪くなってきているというのが最大の要因だと思うんですけれども、私は、もう一つ考えないと駄目なのは、新卒一斉採用という日本の雇用慣行の問題ですね、これは欧米だとあまりそういうことではなくて、最初、いろんな非正規で働いたりとかというのも多くて、日本も実は、高度成長期の前は、そういう傾向があったんですね。それが、高度成長期、人手不足になりまして、新卒一斉採用という今の慣行が出来上がったということですね。景気のいい時は、正社員になる人がい多いわけですが、悪くなってくると厳しくなってくるわけですね。これを、高い成長が維持されている経済で可能な慣行であったので、そろそろ成熟した経済になってきていますので、見直すということも必要になってきているという気がしますね。

全体として、日本ではまだ上手いマッチングの仕組みが出来上がったいないということだと思うんですね。基本的にはハローワークがそれを担っているわけですけれども、意外に中小企業さんとか、あるいは地方の企業というのは、人手は不足しているわけですね。そういうところは十分紹介されてないとか、もうひとつは、学生さんの意識のほうも、こだわりがあって、もっといろんな可能性があるんだけれども、あるところにブームを追って、ブランドの高いところに行ってしまう。実は人によっていろいろ違いますからね。そういうところをうまく求人も開拓する、学生さんに対してアドバイスをきちっとしていって、マッチングをうまくするような仕組みですね。これはハローワークだけではなくて、例えば大学であったり、あるいは民間の経営団体であったり、労働組合であったり、そういうところが全体が一体的にやっていくというところが必要になると思いますね。

日本の中小企業300社を世界に発信 動画制作会社 社長 笠原暁さん
中小企業の方々がやるのに必要なことは、一言で申し上げますと、ダーウィンの進化論ですね。強いものが残るわけではない。賢いものが残るわけではない。必要なのは変化できるものが残ると。中小企業は、これを映像を期に、変化していくというチャンスになるんじゃないでしょうか。いわゆる第二創業とかになります。

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