投資家としては、商品が上がるんだったら、こういうところにお金を持っていかないと、資産を保全できないというふうになると思います
2009年12月30日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
ホリコ・キャピタルマネジメントLLC 堀古英司さん
オバマ景気対策、今年の初めに発動されたのが、今になって効いてきて、この第4四半期はどうやら4%越えの高い成長率になりそうですが、おそらく効果はここまでで、来年住宅のニュースにある通りですし、失業率も高いままですから、じり貧になっていくんじゃないかと予想しています。
商品価格のインフレと資産価格のデフレが同時に起こると予測しています。これは非伝統的金融政策、いわゆる量的緩和の副作用が来年は出てくる年じゃないかと思います。すなわち、商品価格では非伝統的金融政策のほうが出てくるけど、それによって長期金利が上がってしまって、資産価格はあがってくれないと、困った状態にFRBは置かれると思います。
大きな流れでみて、2007年から資産価格の下落というのが始まってまして、リーマンショックとかあって、ショックは何度かありましたけれども、やっぱり大きな流れは私は変わってないと思っています。すなわち、資産価格の下落が続いている中、金融システムの一番大きな担保である住宅が上がらない限り、この問題は解決しないと思いますので、私は8000ドル、今年前半のほうに見るんじゃないかと思います。ただ、今まで去年から今年にかけて一方的に上がったり、一方的に下がったりでしたけれども、普通の相場はそうではありません。下がったら上がるもんですし、上がったら下がるもんですので、8000ドル見た後は反発すると読んでいます。
アメリカのゼロ金利はしばらく解除されないでしょうし、それによって、ドルキャリーの動きは続くとみておりますので、80円割れも、これも前半のうちにあると思っています。株式と同じ理由で、一方的な動きにはたぶんならないと思います。日本も何か手を打ってくると思いますので、ここから回復するんじゃないかとみております。
ドルとか、円とか、通貨で比べてても、もう意味ないと思うんですよね。投資家としては、商品が上がるんだったら、こういうところにお金を持っていかないと、資産を保全できないというふうになると思います。アメリカは1月1日から利子のつかない預金は政府の保証がなくなりますので、こういったのも金の上昇に拍車をかけるんではないかとみています。
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