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雇用の確保を最優先して、その分賃金の引き下げは、これは受け入れるという選択をしたと思います

2009年12月21日放送 テレビ東京 ワールドビジネスサテライト

日本銀行 総裁 白川方明さん

週末には、家族と一生に、近くのレストランでよくランチセットを食べているんですけれども、これだけ内容が豊富で、充実した食事をこれだけの値段で頂けるといつも驚いています。たぶんお店の方からしますと、経営は大変だなと思いますし、消費者の立場からしますと、この所得で、これだけのものが買えるのかという、そういうものもまた感じますですね。

日本の物価上昇率は、デフレが言われました1998年以前からバブル期のような未曾有の好景気を含めて、海外の諸国に比べて、2-3%ポイント低いという状況が続いてきました。日本はなぜ低いのかということです。最初の理由ですけれども、今ではあまり使われなくなった言葉ですけれども、以前はずいぶん内外価格差の是正ということが叫ばれました。実際、流通合理化、あるいは規制緩和に取り組んできたわけですけれども、そうした努力の結果もあって、衣料品や食料品を中心に幅広い商品が下がってきたということがあると思います。二つ目の理由なんですけれども、海外に比べまして、日本は財のほうは実はそれほど下がっていないわけですね。下がっているのはサービスのほうなんですけれども、日本では、経営サイドも、それから労働サイドもそうですけれども、雇用の確保を最優先して、その分賃金の引き下げは、これは受け入れるという選択をしたと思います。その結果、労働集約的なサービスの値段は下がったということだと思います。それから三つ目で、これが基本的な理由だと思いますけれども、バブル崩壊後、将来の成長への期待、あるいは自信というのが取り戻せない状況というのが長く続きまして、その結果、需要がなかなか本格的に回復しない、こういう理由があると思います。

自分自身がいつも意識していることなんですが、経済の動きをバランスよく見ていく必要があるというふうに思っておりまして、根拠なき楽観主義、これは危険ですけれども、逆に、根拠なき悲観主義も危険だなというふうに思っています。私自身としては、いろんな記者会見とかでもそうなんですけれども、できるだけバランスよく説明をしていきたいなというふうに思っています。そういう意味で、日本人自身が気づいていない強みもあると思います。

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