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がんが難しい理由は、がん自体が使う仕組みの多くを正常な幹細胞もまた使っているということを私たちが理解し始めているからなのです

2009年12月13日放送 NHK総合 NHKスペシャル

立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む

マサチューセッツ工科大学 ロバート・ワインバーグ 教授
この38年間で、私たちはがんになる原因を知るようにはなったのです。しかし、大部分のがんを治すということについて言えば、1971年と比較して、それほど向上してはいないのです。それはなぜか。私たちが学んだのは、どんなにガンの原因を解明しても、がんを完全に取り除き、がんを治すということは、想像以上に複雑で難しいということだったのです。
人体はきわめて複雑なので、60、70、80歳になるまで、体全体が崩壊しないなんて奇跡です。人体ほどの複雑な生命体を構築するのは非常に難しい。だから、すべての人が常にがんにならないことのほうが奇跡なのです。

ジョブズホプキンス大学 グレッグ・セメンダ 教授
がんは血管を作って育とうとしますが、たいていのがん細胞は十分な酸素が得られない。そこで、がんは自然に低酸素の状況に順応しなければならなくなります。つまり、がんの中では、自然淘汰が起こるんです。そして、低酸素の状況でも耐えられるように変化を遂げたがん細胞だけが生き残るのです。このようにして生き残ったがん細胞は、通常ならば細胞を殺すはずの放射線や抗がん剤治療にも抵抗力を持つ強力な細胞になってしまうんです。

カリフォルニア大学 サンディエゴ校 ランダル・ジョンソン 教授
がんにかかわる遺伝子には、生命の生存のために最も基本的なものが数多くあります。HIF-1は海と陸を行き来し、低い酸素の場所と低い酸素の場所を行き来した初期の生物にとって、極めて重要であったはずです。このような理由で、低酸素に対応する能力というのは、初期の動物にもあり、彼らはHIF-1遺伝子を持っています。ですから、HIF-1は動物の進化の中でずっと保存されてきたと考えられるのです。

アルバート・アインシュタイン医科大学 ジェフリー・ポラード 教授
マクロファージは死んだ細胞なら食べます。しかし、この状況でマクロファージはがん細胞を破壊するのではなく、がんの進行をむしろ促進しているのです。

スタンフォード大学 マイケル・クラーク 教授
がんが難しい理由は、がん自体が使う仕組みの多くを正常な幹細胞もまた使っているということを私たちが理解し始めているからなのです。ですから、正常な幹細胞に影響を及ぼさないで、がん細胞の機能だけを止めるのは大変難しいのです。もし同じ部分を攻撃すれば、正常な幹細胞に致命的な毒となり、患者は生存できないからなのです。

京都大学 山中伸弥 教授
iPS細胞を作る過程でも、やはりがんが起こる過程と、本当に重複している、よく似ている、紙一重と強く感じていますから、両極端の細胞のように思われるんですが、実際は本当によく似ていると。同じものを僕らは見ているんじゃないかと思えるぐらいもあるくらいですから。
再生能力というのは、がんになるのと紙一重だと思うんですよ。高い再生能力を持っているということは、その生物は確かに足が切れたら足が出てくるかもしれないが、同時にがんがすごくできやすいということじゃないかなと。だから、どっちを取るか、という究極の選択をせんかあかん。そのために、涙をのんで、再生のほうを犠牲にしたんではないかと僕はすごくひとり納得して思っているんですね。

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