個々の業種にどうキャップをかけるかというのは、これは神様でもない限りできないという大変難しい議論なんですね
2009年12月19日放送 NHK総合 経済ワイドビジョンe
衆議院議員 環境政策に詳しい 経済産業政務官 近藤洋介さん
国の場合、決定的に違うのは、一つのマーケットを作ってしまうということになります。そうすると、CO2取引のマネーゲームの恐れもあるので、そこを慎重に見極めなければいけない。というのがありますが、しかしながら、我々としては閣僚委員会のもとに、温暖化対策のプロジェクトチームを作って、私も参加していますけれども、排出量取引のワーキングチームを今、作って、検討しています。
特に、企業の方相当努力されています。あまり厳しくかけてしまうと、もう日本はいいやと、外に行こう、こうなってしまうんですね。特に、鉄鋼業だとか、化学だとか、そういうどうしてもCO2を出さなくてはいけない、せざるをえない、ぎりぎりの努力をしている業種があります。そういうところをどういうふうに分けて考えるのかとか、また、個々の業種にどうキャップをかけるかというのは、これは神様でもない限りできないという大変難しい議論なんですね。全体の総量のキャップの水準も厳しすぎると。もうひとつは、排出量の価格が、あんまり上下してしまうと、これは大変です。ですから、それならば、まだ税のほうがいいよという議論もあるかもしれません。税金をかけてくれた方が分かりやすい。環境税ですね。
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