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円高要因というのが消えてきているということなんですね。こういうことも円安に向かっている一つ理由だろうというふうに考えています

2009年12月4日放送 テレビ東京 NEWS FINE

岡三証券 理事 永見和彦さん

これだけ陽線が続きますと、相場転換したということが過去には多いんですね。相場の転換点を示す動きなんですけれども、ドバイショックの過度な懸念が後退したということが一つ。それから、政府、日銀が景気、円高対策に対して、姿勢転換と言っていいのかわかりませんけれども、本格的に取り組む姿勢を見せたことですね。それが非常に市場に安心感を与えたということだと思います。25日移動平均線も、200日移動平均線も、ともに上回ってきたということで、非常に強い動きになってきたと思います。
今、円高一服というのも一つの理由なんですけれども、直近もドル円の動きと日経平均の動きは非常に相関関係が高いということですね。特に、電機、自動車というところが為替の動きに株価がリンクしていますので、その影響は大きいということです。先週、ドル円の動きというのが、最終局面ではないかということを申し上げましたけれども、その理由というのが、一つはシカゴの投機筋の円先物ポジション、円の買い玉が5万枚というのが、過去をみると、ほとんどピークになっているんです。5万枚を超えてくると、円ドルの為替というのは反転することが非常に多いということなんですね。そのピークに来ているというのが、実は、11月24日現在で5万枚を超えてきていたんですね。ですから、もう転換点が近いだろうということが、この面からみると一つ言えたわけです。
もうひとつは、LIBORの金利なんですが、金利面で円の優位性、つまり円高要因というのはだんだん消え始めてきているということなんですね。6カ月物の金利で、昨日、円とドルがちょうど並んできたと。今まではドルのほうが低かったんですね。円のほうが高かったわけですから、円が買われていたわけですけれども、ちょうど並んできたと。3カ月物を見ましても、ここにきて円のほうが下がってきています。ドルのほうが横ばっています。その差が縮小してきているということで、つまり、金利面からみると、円の優位性というのは、だんだん無くなってきているということです。ですから、円高要因というのが消えてきているということなんですね。こういうことも円安に向かっている一つ理由だろうというふうに考えています。相場に好影響を与えているということですね。

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