りそな自身がもう1回国際業務に戻るという選択肢はないと思っています
2010年1月6日放送 NHK BS1 経済最前線
りそなホールディングス 細谷英二 会長
アジアのマーケット進出しか成長が見いだせない時代が間違いなく来つつあるわけですね。そういう意味では、中小企業の皆さんが、アジアに進出される際にそれをサポートできる機能はこれから強化していきたいと思っています。国際業務というのは、非常に経営体力もいりますし、リスクも高いビジネスなんで、りそな自身がもう1回国際業務に戻るという選択肢はないと思っています。
世界的な金融規制の見直しで、自己資本比率の規制等も、バーが上がる、水準が上がるということになると、その分だけ返済財源の規模が縮小していくという悩みと、ぜひ早い時期にステップバイステップで返済する。
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト 上野泰也さん
下値は8000円程度、上値は1万1000円程度かとみています。昨年は7000円に迫るような厳しい動きもありましたけれども、これも信用不安の強まりというようなところもあったと思うんですね。しかし、今年はリーマンショックのような大きなショックは想定されませんし、下値は少し高めかと思います。しかし一方、上値のほうもアメリカの構造不況と日本の景気の回復力の弱さを考えますと、それほど高くはならないとみていますので、1万1000円程度でせいぜいかなというふうに考えています。
三井住友銀行 チーフエコノミスト 山下えつ子さん
下が9000円、上が1万2000円というふうに予想しています。2008年のリーマンショックの前の日経平均株価はだいたい1万2000円というところにありまして、2010年はその水準までは回復できるだろうというふうに見込んでいます。ただ、それ以上に大きく上がっていかないと、あるいは9000円という下のレンジまで見ている理由というのは、やはり日本がデフレを2010年に脱却することができないために、企業収益が圧迫されやすくなり、結果的に株価も伸び悩んでしまうというふうに予想しているからです。
東短リサーチ チーフエコノミスト 加藤出さん
アメリカ経済に息切れ感が出てきて、円高圧力が台頭してくるような局面では、9000円割れのこともあるかと思います。瞬間的に8500円ぐらいのケースもあるかもしれませんが、ただ、全体としては、むしろ昨年よりもやや上昇気味ということで、1万2000円を超える局面も一瞬あるかなというように思います。ただ、日経平均全体というよりも、ここの企業によって、だいぶばらつきが出るだろうなと。
野村証券 金融経済研究所 経済調査部長 木内登英さん
今年は安値が1万1000円、高値が1万4000円というふうに考えています。円はもう一回円高をトライする動きになっていくと思っていまして、今年の3月の時点で、83円という数字を予想しております。そうしますと、株もそれにつられて、かなり下がる形になると。一方で、日銀の緩和策によって、円高の流れが円安に変わるという政策対策が結局は転換点になって、株は上昇基調に転じると。
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