心の苦しみを外に出すということが非常に重要なんだということはわかるんですけれども、その出す相手である一般の社会がなかなかこれを理解するのが難しい
2010年1月16日放送 NHK総合 追跡!A to Z
見過ごされた15年 復興曲線が語る新事実
作家 高村薫さん
心の苦しみを外に出すということが非常に重要なんだということはわかるんですけれども、その出す相手である一般の社会がなかなかこれを理解するのが難しい。そもそも経験していないことを理解するというのは難しいんですけれども、例えば、こういう番組を通じて、少なくともこういうことがあるんだということを知ることができる。それが私たちにとっての社会の一歩になると思いますし、知ることによって、復興の概念も変わってくると思います。震災からの復興がコンクリートを流し込んで終わりというものではないということ、私たちの社会が知る、そのことが実際に苦しんでおられる方の、もし彼らに前向きな一歩というのがあるのであれば、それがそうなんではなかと思うんですね。いわゆる彼らの苦しみが何とか社会に活かされなければ、本当に苦しみ損になりますし、私たちは本当に知らなければならない、それが私たちが彼らにできる一歩なんだというふうに思います。
決して、心の苦しみや体の苦しみというのは理解はできないかもしれないけれども、そういう苦しみがあるんだということを社会の認識として、社会全体で共有する、それが彼らにとってもおそらく心の支えになるし、孤立感も減らしていくことができる。また、そのことによって、次の震災が起きた時に、どうするかということを考える野に大事な一歩になると思いますね。
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