歴代の大統領と比較すると、最低水準にあるといういい方ができるかと思います

2010年1月19日放送　テレビ東京　Ｎｅｗｓモーニングサテライト

大和総研ＮＹリサーチセンター　近藤智也さん

オバマ政権というのは、さまざまな課題に取り組んできたわけですが、その多くが中途半端な状況にあるのかなというふうに思っています。就任当初の支持率というのが70％近くあったわけなんですが、足元は50％まで大きく落ち込んでいます。今度2年目になるわけですが、歴代の大統領と比較すると、最低水準にあるといういい方ができるかと思います。その支持率の低い背景には、アメリカ国民が景気の改善を実感していない。あるいは、経済政策以外の点で、オバマ政権に対して不満を持っているということが言えるかと思います。

結局、何をチェンジするかという話になってしまうんですが、オバマ政権の期待が高かった分だけ、去年1年間で失望が大きかったといういい方ができるんですが、そういう意味ではすべて中途半端な状況になっているという状況ですので、ブッシュ政権から引き継いだ負の遺産、どういう形で処理していくかということでは、少し長い視点で取り組んでいく必要があるのかなと思います。