モニターでチェックしてみると、全く激しく見えてないんですよ。要はモグモグしていただけにしか見えないんですよ
2010年1月3日放送 NHK総合 龍馬伝×プロフェッショナル
福山雅治さん
完成されたものを見ることによって、自分が今やっているお芝居の芝居感というか、描こうとしている像があっているか、あってないかというのを確かめないと駄目なタイプなんですよ、僕。昔、キスシーンがあったんですね、あるドラマで。ここは二人が全然会えなくて、やっと会えたんで、激しくお願いしますって言われて、激しくかと思って、今日は全開でいかなければいけないのかと思って、恥ずかしかったんですけど、激しくしてみたんですよ。でも、ところが、モニターでチェックしてみると、全く激しく見えてないんですよ。要はモグモグしていただけにしか見えないんですよ。お互いの唇と唇が閉じちゃっていて、見えないところでモグモグしていただけに見えて、これは失敗しましたね。そういうことって、よくあるんですよ、いろんなことで。全力で自分がやっているということと、実際に見てもらったときの相手に伝わる全力感というものは違うんですよね。
僕自身は坂本龍馬さんというものをもちろん描いていくんですけど、それよりもむしろ幕末という動乱の時代に人々が何を思い、どういう行動をして、どういったタイプの人間が上手くいき、上手くいかなかったか、というような幕末の人間ドラマにすごく興味があって、もちろんだれもが坂本龍馬さんのような偉人であり、ヒーローになれるわけではないけれども、でも、自分なりのヒーローになれる可能性というのは必ず秘めているわけで、そのことが幕末の群像劇として描けるんではないかと。その象徴、牽引車として坂本龍馬さんがいて、龍馬伝があるんではないかと、そういうドラマになると思います。
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