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腸が第二の脳なんではなくて、脳が第二の腸なんだ

2010年1月20日放送 NHKBS2 爆笑問題のニッポンの教養

驚異の人体ガスツアー

代謝生化学 慶應義塾大学 医学部長 末松誠さん

ガス分子というのは、簡単にバリアを越えれるわけです。例えば、これががんに効くという薬があったときに、それが本当に体の中に入れた時に、がんに到達するかどうかって、なかなか二重三重にバリアがあって、簡単にはいかないんだけど、ガスの面白いところは、そのバリアを越えれる性質があるから、逆に行き過ぎて毒になっちゃう場合もある。だから、少し抑え気味にコントロールする技術があれば、薬として使えると思うんですよ。

すごく原始的だけど、腸で使われている仕組みって、どんなに生き物が進化しても、ここの基本形は変わらないんですよ。そこの一番原始的なところというのは、おそらく原始の地球を構成していた大気が実にうまく使われているはずで、酸素のないところで、だからガスバイオロジーの研究対象としては一番おもしろいとこかなと思っていますけどね。
腸が第二の脳なんではなくて、脳が第二の腸なんだ。

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