ゴールドマン・サックの営業利益20%減、モルガン・スタンレーほか主要な機関では10数%減という試算を出しています
2010年2月3日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
マンハッタン・グローバルフィナンシャル 森崇さん
本人の立案した立場から、総論的な話に終始したと思います。金融規制案が発表されてから米国内で事業を展開する海外の金融機関が実際に規制されるのかとか、金融機関は自己勘定の取引規制を逃れるために、銀行免許を返上できるかとか、そういった不透明な点が多かったんですが、実際にそれに対する言及もなかったですし、今日、相場がこれだけ上がっているというのも、これを好感したためだと思いますね。
フィナンシャルタイムズは社説の記事で、今回の規制案というのは、これは誤った提案であると。銀行の自己勘定によるトレーディングですとか、ヘッジファンドの出資が今回の金融危機の元凶ではないとはっきり指摘していますし、ウォールストリートジャーナルでも、ガイトナー財務長官とか、サマーズ国家経済委員長とか、やはりオバマ大統領の提案には懐疑的であるという記事を掲載しています。
フランスのラガルド、経済財務雇用大臣、彼が22日に極めて素晴らしい前進であると絶賛しておりますね。今回のダボス会議でもヨーロッパの首脳の中では、やはり賛成する意見がかなり聞かれました。各論に関しては、意見はまちまちですけれども、総じて言うと、批判8に対して、賛成2といった印象を持っています。
市場はとにかく安心感、今後の議会の審議を見ないといけませんけど。
例えば、JPモルガン・チェースのアナリストの試算では、これが実施された時に、2011年、ゴールドマン・サックの営業利益20%減、モルガン・スタンレーほか主要な機関では10数%減という試算を出しています。ただ、今回の審議というのは、これから紆余曲折が予想されますし、オバマ大統領の提案がそのまま通るものとも思われないんで、ちょっと今後注意して見ていかなければいけないなというところだと思いますが、とりあえず今日のところは安心といったところでしょうね。
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