キーパーを含めた、最終ラインを含めて全員の守備というところですかね。そういう意味で、ボルドーの守備は堅いかなという感じがしましたね

UEFAチャンピオンズリーグ09/10 決勝R ベスト16(1st) 
オリンピアコス(ギリシャ)×ボルドー(フランス)
解説:田中孝司さん 実況:中村義昭さん
試合日:2010年2月23日@ゲオルギオス・カライスカキス

タイムアップの笛と同時に、スタンドからは大ブーイング。しかし、ボルドー、これでグループステージからなんとチャンピオンズリーグ6連勝ということになりました。逆に、オリンピアコスはヨーロッパのカップ戦、ホーム5連勝でストップ。6連勝なりませんでした。ボルドーらしい勝ち方でしたね。
よく組織で守って、チャンスがあれば攻めに行くんですけど、そんな中でもセットプレーで点を取る、そういった形が染み付いていると言ったら言い方がおかしいですけど、ボルドーらしさといってもいいんじゃないくらい、そんな感じですよね。
アウェイのボルドーが0対1、1点差を守り切って勝利しています。

オリンピアコスはしっかり立て直して、アウェイにはなりますけど、今日のゲームのように、アウェイのチームが勝てないということはありえないので、やれば勝てると思いますけどね。
とにかくホームでは強いギリシャ勢という、得点こそなかったんですけれども、後半のプレー、強い思いとか、絶対にあきらめないんだという気持ち、を含めて、大きなチャンスというのはホームのオリンピアコスの方が多かったんですよね。決定的なところで、ボルドーは最後の最後、守り切ったと、集中力を切らさなかったと。
キーパーを含めた、最終ラインを含めて全員の守備というところですかね。そういう意味で、ボルドーの守備は堅いかなという感じがしましたね。
最近の国内リーグでも、失点が多いことを周りからも言われていて、選手たちも、ブラン監督もそれを気にしていて、ただ、チャンピオンズリーグが再開して、最初のゲームがよいきっかけになるはずだと自信を持っていた選手たちでしたが、確かに言う通りになりましたもんね。
最終ラインだけで守るというのは無理なんで、それを中盤の選手、ストライカーも含めて、10人でキーパーをサポートしながら守るというやり方をしないと、失点してしまうんですが、それはできたと思いますね。
後半だけで、ゴールラインを割るか割らないかといった際どいシーンというのは二つありまして、ひとつはトレムリナスがゴールライン上で書きだして、一つはカラッソがはじき出して。
本当に微妙なところで守り切っていますからね。