クレジット、デビットともに回復の傾向は鮮明、アメリカの消費者が現金払いをやめて、カードにシフトしていることが浮き彫りになっています
2010年2月10日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
アメリカ大和証券 シュナイダー恵子さん
ネット通販、オンラインバンキングなどは電子決済システムを通じて行いますが、このビジネスが足元急速に回復しています。先週、電子決済の大手、VISAが10-12月期の決算を発表しました。このときの取扱金額ですが、6月まではマイナスでしたが、7-9月期がプラス1%、10-12月期は15%も伸びています。現金からカードというキャッシュレスの動きが加速していると思います。
海外が24%伸びていますが、アメリカ国内でも5%伸びています。この国内の内訳を見ますと、クレジットカードがマイナス1%、そしてデビットカードが15%伸びています。デビットカードというのは、カードで使用した金額が自分の預金口座から引き落とされる仕組みです。クレジット、デビットともに回復の傾向は鮮明、アメリカの消費者が現金払いをやめて、カードにシフトしていることが浮き彫りになっています。
普段の生活でもガソリンスタンドからマクドナルドまでカードで支払う場所が非常に増えています。また、いくつかの条件が重なってネット取引が急増しました。まず一つはネットブックなど低価格パソコンの普及、そしてフェイスブックなどの交流サイトの人気で、ネット人口のすそ野が広がりました。また、消費者は不況の知恵として、ネット通販に安さや利便性を求めています。そして、企業のほうも不況に対応する合理化策として消費者をオンラインに誘導しています。
例えば、アメリカでは家賃、ローン、電気代などを小切手を切って郵送するという支払い方法が一般的でした。ただ、これは手間も人件費も非常にかかります。そこで、銀行はダイレクトメールやリベートを使って、消費者が小切手支払いからオンラインバンキングにシフトするように勧誘して、コスト削減を進めました。不況に後押しされるような形で伸びているビジネスだと思います。
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