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やっぱり少なくても日本の石油化学産業の戦いは、もうハンデキャップレースもいいところなんですね

2010年2月8日放送 NHK BS1 経済最前線

三菱ケミカルホールディングス 小林喜光 社長
欧米の化学の経営者のスピード感と比べて、あまりに遅い。とにかくスピード感だけは加速しないと世界の競争に勝てない。企業というのはまず儲けないと。儲けないことにはこれ罪悪ですから、赤字というのはまさに罪悪だというのが僕の認識ですし。
国家として、大きな戦略で戦う国、中国、インド、あるいは、油を持っている油元としての非常に大きなアドバンテージのある中東と、やっぱり少なくても日本の石油化学産業の戦いは、もうハンデキャップレースもいいところなんですね。業界として、産業として明らかに何か手を打たなければいけない。
21世紀というのは、健康と環境という時代。当然ITテクノロジーもエレクトロニクスも自動車も今後も重要な産業なんですけれども、やはり化学というのは、非常に活躍できる時代になったのかなと。強いやつが必ずしも生きるんじゃない。生き残るんじゃない。変われるやつが生き残っているんだ。

野村証券 金融経済研究所 経済調査部長 木内登英さん
第一四半期も比較的高いんだろうと思うんです。3%とか、3.5%とか、消費が若干持ち直すというふうに思うんですが、そこがピークになるんじゃないかなと思いますね。一つは政策効果ですね。昨年の景気対策法は今までは成長率をかなり押し上げる方向に働いたんですが、今年の4-6月期からほぼ横ばい、つまり成長率はニュートラルになっていくと。もうひとつ、住宅が注目だと思います。例えば、輸出とか生産とかが急激にV字回復しているのと比べますと、住宅は下げ止まって、若干戻ったぐらなんですね。もし住宅価格がもう一回下がってくるようになると、金融市場、金融不安が場合によっては再燃するということになりますので、後半にかけてのアメリカ経済ですね、厳しくなってしまうということで、足もとのアメリカの経済は非常に強い感じがしますけれども、まだまだ懸念材料があると思います。

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