中央を厚くして、そこを使わせないようにして、グティの縦パスに対して、チェックが厳しくなったんですね
2010年3月14日放送 日テレ UEFAチャンピオンズリーグ09/10
決勝ラウンド1回戦 2ndレグ
都並敏史さん
守備堅いでしょ。でも前半守備最低だったんですよ。ところが、ピュエル監督が的確な采配で、守備を後半から変えたんですね。これが効いた。リヨンの守備というのは、4-1-4-1という形なんですけれども、唯一の弱点がトゥラランの横のスペース。両サイドのスペースを使われること。これをグティの縦パスによって、そこに人を入れて、前半どんどんチャンスを作れていたんですね。だから、時間の問題だったんですよ、失点は。ところが、ピュエル監督はボランチを二人にして、守備の陣形を変えたわけです。中央を厚くして、そこを使わせないようにして、グティの縦パスに対して、チェックが厳しくなったんですね。非常にいい形の守備から攻撃ができるようになってきたと。采配が素晴らしかったね。
ファーガソン監督の戦術だと思うんですね。3トップのミラン、前掛かりに勝つしかないから、前から来るんじゃないですか。そうすると、ロナウジーニョとか、あまり守備しないわけですよ。すると、中盤の右サイドにポッカリとスペースが空くわけですね。バレンシアを張らすことによって、ヤンクロフスキーを完全に活動させないで、スペースをしっかり生かすわけですよ。ネヴィルがそのタイミングを見て上手く出てくるわけ。前半から、ルーニーからわざわざ前に進まないでネヴィルに出して、バレンシアは張っている。ヤンクロフスキーは何もできない。ここで起点ができるというのをファーガソンはしっかり狙っていたんですよ。それがしっかりできるネヴィルを使った。若いラファエルだと行きすぎちゃう。
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