見事に人生の幕引きをされていく人たちであると、本当に頭が下がるというか、死にゆく姿を私たちに教えてくれるというか

2010年3月18日放送　ＮＨＫ総合　プロフェッショナル　仕事の流儀

どんなときでも、命は輝く

訪問看護師　秋山正子さん

本当に病状が重篤な、死を直前とされている方であっても、今日、今生きている、例えば、今日、おうちで作ってくれたお味噌汁を一口飲んで、ああ、家の味噌汁だと言って、にっこり笑った、それも輝きの一つだと思うんですね。輝いているその方やご家族の一瞬かもしれませんけど、とても穏やかな気持ちになっておられるのかなと思うので、それを積み重ねていきたいなと思っています。

見事に人生の幕引きをされていく人たちであると、本当に頭が下がるというか、死にゆく姿を私たちに教えてくれるというか、人生の幕の引き方を。それは決して悲しくて、とても失敗でとかそういうことではなくて、お見事なので、それをまた次の世代へ語り継いでいかなくてはいけないというか、それが私を突き動かしているような、そういう気がしますけど。