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ルーラ政権の貧困層世帯向けの補助金、ボルサファミリアと言いますが、これによって、貧困層が中間層に底上げされてきている

2010年3月11日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト

アメリカ大和証券 三栖健児さん

ブラジルには、2年前に行ったんですけれども、そのときよりも景気がいいなと感じました。低所得者層向けと言われる大型ショッピングモールを見学したんですけれども、意外に安くないのに驚きました。300万円の自動車、3万円のスニーカーなどが売られていて、それでも駐車場は満杯という感じで大盛況でした。ルーラ政権の貧困層世帯向けの補助金、ボルサファミリアと言いますが、これによって、貧困層が中間層に底上げされてきているんだなあとういうのが実感できました。こうした政府の施策は、当初単なるばらまきで、無駄カネになるんではないかと批判されていましたが、今では、経済の大幅な落ち込みを防いで、いち早く景気回復した原動力と高く評価されています。
ダメージが大きいと言われていた高級消費も徐々に回復してきているようです。サンパウロで今、最も高いといわれる高級マンションのモデルルームを見学しましたが、日本円で6000万円もする高級マンション、これが発売2カ月で7割売れているということでした。
確かに、一部このマンションの周辺は2年で1.5倍と価格の上昇ピッチも早い、特別な地域ではあるとは思います。ただ、ほかの高級マンションはせいぜい日本円で2000万円ぐらいだということで、まだバブルというところまでは来ていないんではないかと思います。また、驚くことに、ブラジルでは、住宅購入が一括払いなんです。ハイパーインフレで、住宅ローン自体が組めなかった、ニーズがなかったということですね。ですので、ローンの焦げ付きの心配はないですし、今のところ、アメリカやかつての日本のような事態は心配いらないんだと思います。ただ、ここにきて、政府は中間層の住宅需要の拡大に応えるために、600万円以下の住宅購入者に優遇ローンを始めています。一度住宅ローンが浸透し始めれば、住宅市場の成長性が一気に高まり、経済の成長エンジンになる可能性があると思います。
IMFはブラジルの経済成長率を2010年が4.7%、2011年以降は3%台後半と予測しています。ブラジルのエコノミストの中には、これよりも強気の見通しで、今後10年の経済成長は年平均5%を超えるという見方もあります。
株価は高いんですけれども、ここまで回復してしまいますと、来週16日から始まる金融政策決定会合で利上げに踏み切る可能性があります。ただ、株価が下がることがあるとしても、これは不況で利下げした分を戻す過程にすぎないと、神経質になる必要はないと考えています。

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