設備投資も行き過ぎるとかえって経済の足を引っ張ってしまうということでしょうね
2010年4月7日放送 テレビ東京 NEWS FINE
政策研究大学大学院 教授 松谷明彦さん
端的に言って、諸外国に比べて金利が安すぎるんですね。金利が低すぎるから、言ってみれば、効率の悪い、非効率な投資機会にまでお金が回ってしまう。その結果、賃金も上がらない、企業も儲からないという話になるんですね。諸外国は設備投資をやっていないんですが、設備投資を押さえることによって、はるかに高い収益率を得ているということになりますね。人間がやった方が効率的な部分もあれば、人間がやった方がより高いものに、つまり高級品は機械が作ったよりも人間が作った方が高級品になるケースが多いですよね。人間がやった方がより高く売れる、より効率的だという部分にまで機械を使ってしまうんで、日本は企業が儲からない、賃金が上がらないということになるんですね。
設備投資も行き過ぎるとかえって経済の足を引っ張ってしまうということでしょうね。
購買力が足りないわけでしょ。法人税を下げるということは、作る方を拡大するということですよね。所得税を下げるということは、買う方を拡大するということですよね。こちらが先決だということですよね。
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