お仕事を与えるときに、適当にやってよとか、察しろよと言ったって、それは無理
2010年4月21日放送 NHK総合 クローズアップ現代
アスペルガー症候群 活躍の場を求めて
京都大学霊長類研究所 教授 正高信男さん
注意しなければいけないのは、アスペルガー症候群の人は職場で適当にということができないんですね。きっちりと、徹底的にというのが原則ですので、ですから、お仕事を与えるときに、適当にやってよとか、察しろよと言ったって、それは無理であって、周囲があなたに一体何を期待しているのか、今日はどういうことをやってほしいのかということを非常にはっきり明瞭に示すことが大事だと思います。
社会というのは、異質なものを含んだときに、より活性化するし、将来も伸びると思うんですね。そういう意味で、アスペルガー症候群の方を排除するんではなくて、それを取り込んでいくということは、すごく大事だと思いますね。日本というのは、何かにつけて、横並びの社会だと思うんですね。でも、それが今、この閉塞状況を生んでいるわけですから、これからはそうではなくて、出る杭は打たれるんではなくて、出る杭は伸ばす、苦手な部分にはその代わり目をつぶる。苦手な部分を底上げするんではなくて、出る杭を育てるというふうに発想を転換することが何より大事だと思います。
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