イギリスなんかは、30年ぶりの最悪の冬だと。やっぱりそういう天候の中、実戦を使わずに馬を100%にもってくるのは天才エイダンといえども難しかったようですね
2010年5月8日放送 NHK BS1 世界の競馬
合田直弘さん
イギリス2000ギニー
前半はスローだったですね。そして、後半の瞬発力勝負になりました。実は、こういう展開になって向かなかったのが圧倒的1番人気を裏切って、6着に敗れましたセントニコラスアビー。瞬発力がすごくあるタイプの馬ではないので、前半スローというのは向かなかったですね。それから、硬めの馬場も彼にはあまり向かなかった。ただ、最大の要因は、調子だったと思うんですよ。なぜかと言いますと、セントニコラスアビーはここぶっつけ本番、前哨戦使ってないんですね。これはいつものエイダン・オブライエンのパターンなんですが、今年はシーズン始まってから天気が良かったんですが、冬、ヨーロッパ、すごい厳しかったんですよ。イギリスなんかは、30年ぶりの最悪の冬だと。やっぱりそういう天候の中、実戦を使わずに馬を100%にもってくるのは天才エイダンといえども難しかったようですね。
マクフィは前哨戦をひとたたきされました。ここまで2戦2勝、なのにあんまり人気がなかったのは、ここまで使った2戦がものすごい道悪だったんですよ。こんな瞬発力がある馬だとは、誰も思っていなかった。中で、ただ一人、この馬がこういう脚を使えるとわかっていたのがおそらく鞍上のクリストフ・ルメールだったと思いますね。後半に控えて、最後の最後まで追いだし我慢していましたね。これは鮮やかな騎乗ぶりだったと思いますね。
おとうさんのドバウィの初年度産駒に当たるんですが、ドバウィというのは実は、ミレニアムイヤーのドバイワールドカップをぶっちぎったドバイミレニアム、早くに亡くなっちゃったんですが、この世に残した唯一の世代の一頭がドバウィなんですよ。これ、ファンとしてはドバイミレニアムの血統が残ることになりました。嬉しいですよね。
イギリス1000ギニー
ニューマーケットにおける3歳クラシックでの降着というのが、何と1980年以来30年ぶり、のちの名種牡馬、ヌレイエフが失格になって以来ということで、大変久しぶりの、大変劇的な幕切れとなりました。
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