絶対的エースストライカー三浦和良という選手がいてね、そこにいきなり大抜擢ですよね。城を中心にやるといわれて、精神的にきついんですよ
2010年5月30日放送 日テレ 月刊サッカーアース
城彰二さん
この試合に関しては、ウィークポイントの選手、これは名指しで上げます、今回。
ズバリ本田選手。
中盤での連動性がなかった。パスアンドムーブと言って、パスを出してどんどん動いていくというシーンがほとんど見られなかったですね。本田選手はトップしたというポジションをとりましたけれど、どうしてもボールがなかなか入らない。そういった状況が続きましたよね。本田選手は下がってボールを受けたかったんですよ。下がって、足元で受けてから何かしようと、自分でやらなければいけないという責任感が連動性を欠いて、バランスがとても悪くなったんですね。岡崎選手が孤立してしまって、大きなスペースがあって、ボールが入ったとしてもサポートに行けないとか、今回厳しめですけれども、本田選手が入ることによって、連動性が生まれなかったかなと。
本田選手、すごくいい選手だと思いますし、岡田監督はゴール前で仕事をしてほしいんですよ。彼のシュート力だったりとか、ボールキープ力というのがありますから、後半の途中に、この選手を入れると。前半というのは、両チームともガチガチで守ってきたり、なかなか崩すことができない。そういうときに、ほかの選手が入って連動しながら、守備をしたり、攻撃ももちろんしながら、相手の体力がなくなってきた後半途中から本田選手をここに入れると、マークも甘くなるし、彼本来の個の能力というのがゴール前で活きると思うんですね。プレッシャーを感じているというのは僕わかります。エースとか、マスコミのあおりとか。
中村俊輔選手が中心的なチームだと言われましたけど、いきなりメディアが本田選手という形になって、僕も経験したんですよ、98年に。絶対的エースストライカー三浦和良という選手がいてね、そこにいきなり大抜擢ですよね。城を中心にやるといわれて、精神的にきついんですよ。本田選手も強い選手ですけれども、人間だから、寝れなかったりとか、プレッシャーに負けたりとか、そういう状況は絶対続くと思うんですよね。そうすると、プレーに影響するから、あまり考えずに、もっとチームのために何ができるか、自分は何をやったらいいかというのを明確にした方がいいかもしれないですね。
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