素晴らしいものだと感じる場でもあるし、その一方で、あまりのフレキシビリティの大きさに恐れおののくと
2010年5月18日放送 NHK総合 爆笑問題のニッポンの教養
命のトリセツ(取扱説明書)
発生生物学 河野友宏さん
人間だけ特別じゃないよというのがどこかにあるのかもしれない。命は皆一緒だというのがどこかになるのかもしれないけど、僕らは実験動物というのはそういう位置づけなんですよ。
僕らがやっているような生命の根源にかかわるようなことというのは、人もマウスも非常に共通性が高いから、マウスで理解すれば、ほぼ人でもこういうメカニズムで制御されているだろうとほとんど察しているんですね、理解はできるわけですね。そうなった上で、さらにいろんな動物を使ってやる必要があるのか。だからマウスは大事なんですよ。だからマウスであったり、家畜までは利用価値がある技術で、これからも進めていかなければならないと僕は思っています。
世界各地どこの国でも、倫理的な面はしっかりと法理的に整備されています。
人間の卵を何個も集めるって、それはできない。そんなことは論外なんです。
理論的にはできる。しかし、理論的にはものすごい犯罪行為ですよ。
作る過程でどれだけの犠牲が払われるかということですね。一つの命を生むために、どれだけの命が犠牲になるかと。大犯罪です。ただ、そういった技術がこういった映像等だけ、ニュースだけで見ていくと、ややもすると、空想的な観念から最先端な技術としてもてはやされるようなことはあってはならないんですよ、そう思いませんか。命ですからね。人間、生物も含めて、人間も含めて、数百万年かかってここまで来ているわけですね。その間、人為的操作というのは全くなくきているわけですよね。だからパンドラの箱を開けたようなときなんです。
肌で感じるんですね、生命操作の素晴らしさでもあるんです。命を作る素晴らしさ、あるいは生殖細胞が素晴らしい能力を持っている。そういうことに対して、素晴らしいものだと感じる場でもあるし、その一方で、あまりのフレキシビリティの大きさに恐れおののくと。それは産まれた時に鳥肌立ちました。でも、その一方で、こんなのが生まれちゃっていいんだろうかっていうのが常に心の中にあるんですよ。生まれないうちのほうが、本当はよかったんじゃないかって、どこか心の片隅にあるんです。要するに、命の全てが分からない方がいい。
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