2020年には、何と足元の4.7倍になると。日本の今の賃金水準の6割まで来るということが、それだけ中国人が豊かになると
2010年6月28日放送 テレビ東京 NEWS FINE
第一生命経済研究所 主任エコノミスト 永濱利廣さん
中長期的に考えるとポジティブだと思いますね。と言いますのも、一方で中国の購買力が上がるわけですから、日本のものをたくさん買ってもらえれば、日本企業にとってはプラスというふうに言えるんじゃないでしょうかね。
日本と中国のサラリーマンの平均賃金の推移を見たものなんですね。足元を見ると、日本と中国を比較するとかなり差があるんですけれども、ただ、中国は足元で15%ぐらい賃金が伸びていますから、この推移で行くと、2020年には、何と足元の4.7倍になると。日本の今の賃金水準の6割まで来るということが、それだけ中国人が豊かになると、今までよりももっと豊かなものを買いたいということになれば、それは日本企業にとって、プラスに効いてくるということが言えると思いますよね。
特に豊かになってくると、中国人の方もおしゃれをしたりですとか、格好いい車に乗りたいですとか、おいしい安全なものを食べたいということになれば、そういった製品というのは日本は非常にメリット、優位性を持っていますので、そういったものが中国で売れれば、日本企業にとってもプラスに効いてくるということだと思いますね。
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