いずれストリーミング等のネット配信が主流になると予想される中、大手ネット企業が本腰を入れてこのビジネスに参入してくる可能性もあります
2010年6月17日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
大和証券キャピタルマーケッツアメリカ 三栖健児さん
DVDレンタル業界の中では、勝ち組と負け組がはっきりと分かれてきています。かつて業界1位だったブロックバスターはシェアを落として、連邦破産法の危機に陥っています。その一方で、創業十数年のネットフリックスやコインスターといった企業が会員数を飛躍的に伸ばしています。
勝ち組の共通ポイントは店舗持たないことで、ブロックバスターよりコストが節約されています。ネットフリックスはDVD宅配レンタルの会社です。DVDを借りたいユーザーはオンラインで手続きをし、DVDは数日後に郵送され、観終わったら郵便ポストに返すと、わざわざレンタルショップに出向かなくても済む便利さが人気です。一方のコインスターはDVDの自動販売機の会社です。ショッピングセンターの入り口等に設置されるDVD自動販売機ビジネスは急拡大しています。1泊1ドルという安さと利便性が受けて、1-3月期の売上成長率は70%、ネットフリックス以上となっています。
宅配がメインだったネットフリックスですが、2007年からオンライン配信を開始していまして、テレビ、家庭用ゲーム機の本体を通じた配信など、マーケティングの幅を広げてきています。こうしたことが会員増加のドライバーとなり、1-3月期には、ネット配信の売り上げが従来の宅配を上回ってきています。さらに、アップルの新製品iPadで利用できる無料アプリケーションの中で、ネットフリックスはダウンロード数1位となったことで、マーケットでは今後iPadユーザーを会員に取り込めるだろうと、そういう期待が膨らんでいます。その期待が株価上昇の背景となっています。
いずれストリーミング等のネット配信が主流になると予想される中、大手ネット企業が本腰を入れてこのビジネスに参入してくる可能性もあります。また、急ピッチな株価上昇は過剰期待で割高と指摘するアナリストも少なくありません。
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