そこでしっかりとした精度でゴールに結びつけたドイツ、そしてディフェンスの手を緩めなかった、このへんが勝敗を分けましたね
6月27日(日)22:25-26:55(3) ドイツ vs イングランド
〔フリーステート スタジアム/マンガウン・ブルームフォンテーン〕
【実況】 田中雄介さん 【解説】 小野剛さん
ランパードの打った幻のゴールもドイツに4つのゴールを決められてはイングランド及ばず。注目の決勝トーナメント1回戦、強豪国の激突は4対1、意外な大差を持ってドイツに軍配が上がりました。激しいゲームではありましたが、意外な大差になりましたね。
2点取られて、1点追いついて、そこから先はどう転ぶかわからないという展開だったんですがね。イングランドは攻勢をかけて、もう最終ラインを上げて、ボールを奪って、前掛かりになった。そこをもうすかさずドイツが攻め行く。そのへんの攻防は見事でしたけれども、そこでしっかりとした精度でゴールに結びつけたドイツ、そしてディフェンスの手を緩めなかった、このへんが勝敗を分けましたね。
ドイツはこの点差がつくほどイングランドを圧倒した。そして、この後の決勝トーナメント、本当に目が離せないチームであると、そういうふうな解釈でいいでしょうかね。
常にドイツはディフェンスもしっかりして、手堅いチームを作ってくるんですけどね。時にはそれが創造力に欠けると言われた時もありました。でも、若い世代が本当にクリエイティブなプレーを繰り出して、今日のゲームでも多くの選手がポジションを入れ替えながら、一つのボールに多人数がかかわってくる、そんなサッカーを展開して、しかもハードワークするという、伝統的なところはしっかりと持っている。そういう意味ではここから先、本当に楽しみなチームですね。
ドイツが今大会を制しますと、ワールドカップの優勝が4回目、イタリアに並ぶということになります。その可能性を十分に感じさせる、それと若い世代にすこし入れ替わったこの代表です。決勝トーナメント、イングランドに4対1で勝ってきたというのは、今後彼らには大きな自信、常にどんな相手と戦ってもこれは裏付けとなっていくでしょうね。
大きな自信になると思います。20歳、21歳とかそういう選手が多いんですけれども、かなり国際大会とかでもしっかりとした成績を収めて、そういった意味では世界というところにずっとチャレンジして、堂々としたプレーをしているんですけどね、また、このワールドカップという舞台で、イングランド相手にしっかりと勝利をおさめた、大きな自信になると思いますね。
過去3度の優勝、準優勝も4回、このドイツ、とくにヨーロッパ勢が総じて、今大会に関しては不調で、そういった意味では十把一絡げに見られてしまったというところもあったかもしれませんが、決勝トーナメント、ドイツが一気に注目株になってきたと。
それに値する試合を今日したと思います。
4年前、自国のワールドカップ開催をきっかけに、国の中でも文化が一つ変わってきたというのを経験していますので。
ピッチにいる11人だけではなくて、すべての人のそういう力というのがここに発揮されたような気がしますね。
低い位置から見事な畳みかけるようなカウンター、これを連発して、イングランドのメンタルまでも打ち砕いたような印象がありました。強豪国、もしかしたらPKまでもつれ込むのかなあ、そんな予想、戦前ありませんでしたか?
この試合もちょっと一つどこかできっかけがあったら、そういう展開もあったと思うんですよね。あるいは、イングランドが逆転というシナリオもあったと思うんですけれども、それをさせなかったドイツの強さ、それとミュラーやエジル、若い選手たち躍動しましたね。ドイツは2000年のユーロで実はグループステージ1勝もできずに敗退してしまったというところがあって、そこから大きく育成面に、かなり何十億というお金をかけて、しっかりと育てようということをやりだしたんですよ。ちょうど今躍動している選手たちがその1期生、2期生とか、そういう世代ですよね。ですから、技術があって、ちょっとクリエイティブな発想、そういった選手たちが育ってきて、今までの伝統の上に根付いてる。そのあたりのところ、新たなドイツという感じで、非常に楽しみですね。
4対1でドイツがイングランドを下して、準々決勝にコマを進めています。
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