ドリブルで相手を抜けば、数的不利が解消するにもかかわらず、指導者は最初からパスという答えを押し付けていないでしょうか
2010年7月28日放送 NHK総合 視点・論点
W杯・南アからブラジルへ(2)
NHKサッカー解説者 山本昌邦さん
個人で勝負する選手を増やすことです。今大会の日本の戦いぶりは極端に言えば、後ろの8人で守って、前の3人で攻めるというものでした。その中で、松井、本田、大久保の3選手は味方のサポートがなくても突破を図ろうとしていました。カメルーン戦の本田の決勝点は、相手をフェイントで交わした松井のクロスからでした。こうして個人で仕掛けられる選手を増やすことが必要です。従来の日本の指導は、相手に囲まれた数的不利な時はまずパスを出していました。しかし、ドリブルで相手を抜けば、数的不利が解消するにもかかわらず、指導者は最初からパスという答えを押し付けていないでしょうか。ドリブルを失敗すれば、ボールを失ってしまい、結果的に支配率が下がる。そういうことになります。と思われるかもしれませんけれども、しかし、リスクを避けるパスばかりで支配率を高めても意味がありません。オランダのパスサッカーもドリブルで仕掛けるロッベンがけがから復帰して加わったことで攻撃の選択肢が増えて、相手の脅威となっていました。成功にはたくさんの失敗が必要です。選手の失敗を許容し、チャレンジを評価する環境が作れるかどうかが指導の現場で問われていると思います。
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