お金があって行動する可能性がある企業をピックアップするのがいいのではないかと思います
2010年9月24日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 矢﨑正さん
季節的には9月は決算対策の売りが出やすい月と言われていますが、今年は夏前に欧州危機をきっかけにして前倒しで売りが出たとみられて、9月はこれまで上昇しています。年末にかけての傾向を見ると、過去の例では、クリスマス商戦への期待等も含めて堅調に推移することも多いようです。ただ、今年は11月に中間選挙があり、これまでは政治的不透明感から、また違う動きになる可能性もあるんですが、過去、中間選挙前には株価が調整して、その後は上昇するというパターンが多いようです。
中間選挙のパターンを見ると、最大であと1カ月程度の調整の可能性もあるんですが、その後の上昇の可能性を考え併せると、調整の期間内の仕込んでおくというのも選択肢だと思います。
一つの例ですが、オバマ大統領が中間選挙後に企業の行動を促すような企業寄りの政策、これは共和党寄りの政策といってもいいと思いますが、これを打ち出す可能性に期待して、お金があって行動する可能性がある企業をピックアップするのがいいのではないかと思います。そこで、今回はフリーキャッシュフローに注目しまして、自由に使える現金と株価の関係を示した指標で選別をしてみました。数字が小さいほど割安なんですが、主要企業の中で、グーグル、スターバックス、ウォルマートなどを出していますが、これらの企業は過去に比べて割安水準にあることがわかります。企業が持っている現金ということは、会社の判断で、設備投資やM&A、自社株買い、配当などに使うということができますが、これらの会社は、こういった現金の使い道、すなわち株価の支援材料となりやすい発表をこれから行う可能性があるという会社ということができまして、注目に値すると考えています。
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