人々の食品の安全に対する意識は高まるばかりとなっています。ここに来まして景気回復も手伝いまして、その傾向が再び強まっているようです

2011年2月17日（木）Ｎｅｗｓモーニングサテライト

マキシム・グループ　久野誠太郎さん

赤字削減が声高に求められる中でも、2012会計年度の予算案ではＦＤＡアメリカ食品医薬品局は2010年度から比べまして、33％増額となります43億ドルの予算要求となっていました。この1月にはＦＤＡの権限を強めます食品安全近代化法が成立しまして、米国民の意向を酌んだオバマ政権の姿勢がうかがえます。
アメリカではこの数年の間でもピーナツバターですとか卵などサレモネラ菌に汚染され、数100人が食中毒になる問題が発生しています。人々の食品の安全に対する意識は高まるばかりとなっています。ここに来まして景気回復も手伝いまして、その傾向が再び強まっているようです。
食品スーパーなどと同様に、外食店の方でもオーガニックなど高級系ブランドが人気です。例えばメキシコ料理のレストランチェーンでありますチポトレメキシカングリルです。
会社側は高級レストランで使用されるような高品質の原材料と調理方法を用いたファーストフードを提供するとしています。地元のオーガニック農家からの食材調達も可能な限り行うことも掲げております。現在全米で1000店以上を展開しておりまして、業績も売上高の伸びが3四半期連続で20％以上を記録しています。これを受けて株価の方も年初来25％上昇となっております。このほかベーカリーカフェレストラン、パネラブレッドですね、株価はこちら年初来で17％上昇しておるんですが、各店舗で一から焼き上げることで、高品質のパンを提供しまして、例えばレタスを高級ホテルと同じような新鮮なものを使うとして、サラダの売り上げを3割増加させるなどしております。また食材はもとより内装、店員などのサービスにも重点を置きまして、景気後退局面でも積極的な投資を行ってきたことが顧客獲得につながっております。こちらも売上高の伸びは二桁増加していおります。この両社が米国消費者の信頼を勝ち取っていることがうかがえるかと思います。