特に制作にある程度費用をかけた質の高い映像コンテンツを配信する企業に注目しています。例えばウォルトディズニーやタイムワーナーといった企業です
2011年2月2日(水)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 矢﨑正さん
結局、今のところエジプトの混乱による下げは先週の金曜日の1日だけに終わっています。今の相場は押し目待ちに押し目なしの状況と言えます。
相場の上昇過程で、調整を待ってもそのまま上昇してしまい、買いのチャンスを逸してしまうという意味なんですが、何と言ってもこの地合いの強さは景気や企業業績の好調さ、特に足元の決算発表で、S&P500社のうち、200社以上が決算を発表していますが、その内7割以上が予想を上回る決算を発表しています。さらに10-12月期の増益率は36.1%と現時点ですが、予想であった32%程度を上回って推移しています。
コンテンツ関連の企業に注目しています。動画配信環境の充実やインターネットテレビの普及、iPad等タブレットPCの増加に対応してコンテンツ、特に制作にある程度費用をかけた質の高い映像コンテンツを配信する企業に注目しています。例えばウォルトディズニーやタイムワーナーといった企業です。全米の映画興行収入をみてみると、上位10位までの興行収入合計は2008年、2009年は25億ドル程度でしたが、昨年は28億ドルに増加しております。質の高いコンテンツの需要が高まっていると言えそうです。ちなみに昨年の興行収入1位と2位はウォルトディズニーの作品でした。ディズニー、タイムワーナーともに決算発表はこれからですが、四半期決算にかかわらず、中長期で注目したい企業と言えます。
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