津波がさらっちゃった後に無責任な議論というのが横行していて、これを期に農業は、漁業は大規模化しましょうとか、集約化して国際競争に勝とうとか、新しいものをこれから作ればいいという発想になりがちではないですか
2011年 7月15日(金)特報首都圏「仕事がない~“被災失業者”13万人~」
慶応義塾大学教授…金子勝さん
これからの支援の在り方というのは、生きている人たちの生活を再建するために我々が何ができるんだろうと考えることだろうと思うんですよね。
津波がさらっちゃった後に無責任な議論というのが横行していて、これを期に農業は、漁業は大規模化しましょうとか、集約化して国際競争に勝とうとか、新しいものをこれから作ればいいという発想になりがちではないですか。でも、そこにいる人たちが一生懸命肩寄せ合って作っている共同事業体とかは生活を再建するため急ぐためにみんながやっているもんなんです。一人で立ち上がれる人は補助をしたりそういうことをやっていけばいいわけですけれども、そういう試みなんだということを我々が被災地の方々の生活に寄り添って考えようと。そうしたら、私たちにできることはいくらでもあるだろうと。それは船が買えるようにお金を僅かでも出していこうよ。絶えず水産加工会社ができたら、まず消費者に直接なろうよ、そうすればそこで業が成り立っていく。そうすると、次に機械を作る産業ができる。船を直す産業ができるということで、街の復興が加速していくと思うんです。外で働いて出ていった人たちも戻れるという気持ちで働くことができるようになると思うんですよね。
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