メディアにもし居場所があるとすると、それは局内ではなくて、電波が届いた先、その先にしか本来は彼らが大切にしなければならない場所、ないはずなんですよ
2011年 7月 5日(火)クローズアップ現代「密着 女川災害FMの3か月」
映画監督…是枝裕和さん
ちょうど今、次のステップに立ち合っているのかなという感じがみていてしましたけれども、居場所というのがたぶんキーワードになっているんだと思うんですね。彼らはあの狭い放送局がすごく楽しい場所になっている。そこに自分がいる意味がある。それでいいと思うんです。ただ、そこから先に行く時に、本当のメディアというのは、大小かかわらず、ここが居場所であってはいけないはずなんですね。メディアにもし居場所があるとすると、それは局内ではなくて、電波が届いた先、その先にしか本来は彼らが大切にしなければならない場所、ないはずなんですよ。そのことに彼らが今、気づき始めていて、それは町がどう復興していくのかという時に、行政ではなくて、そこで暮らそうとしている人たち、その人たちの居場所をどういうふうに作っていくことに彼らが関われるのか、そのことを考え始めている、すごく今、大事な時期にこの放送局も、関わっている人たちもいるんじゃないかなと思いました。
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