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1カ月だけISM製造業が50を割れたからといって、必ずしも株価の低迷を示唆するわけではなさそうです

2011年9月1日(木)Newsモーニングサテライト

大和証券CMアメリカ 三栖健児さん

ちょうど1か月前に、ISM製造業が一気に景況感の境目の50ギリギリまで低下して、マーケットを冷やしました。そして、今回はさらに悪化して50を若干割り込む予想になっています。ただ、大きく割り込んでしまうと問題ですが、小幅割り込む程度であれば、あまり問題視されない可能性があるかと思います。というのも、過去、似たようなケースがあったからです。今と同じように世界的な不況から一旦回復した90年代前半にもIMS製造業が50を割り込んでいくケースがありました。当時はISM製造業が50を挟んで上下を繰り返し、その一方で、株価はこの間でも上昇基調にあることがわかります。したがって、1カ月だけISM製造業が50を割れたからといって、必ずしも株価の低迷を示唆するわけではなさそうです。

指標が出そろえば、株価が乱高下した8月の個人消費動向がある程度占えるようになります。8月に入って、消費者信頼感指数が大きく落ち込んでいるため、8月の個人消費にも悪影響が出ているのではないかと懸念されています。またハリケーンの影響も考慮する必要もありそうです。
週次のデータをみますと、8月14日からの週は前の年から3.6%増と弱めでしたが、先週21日からの週は4.0%増とハリケーンに備えた買いだめのおかげで少し持ち直しています。ただ、次回発表分にその反動減が出る可能性があります。そのため、いい数字が出たとしてもハリケーンの押し上げ効果を差っ引いて考える必要があります。
焦点は日本車が震災の影響からどれだけ立ち直ってくるかっという点、あるいは消費者マインドがどの程度冷えてきているかという点です。7月時点での予想は年間1200万台から1250万台ペースでしたが、株価や消費者信頼感指数の下落などもあって、本日時点の予想は平均1210万台ペースとなっています。ただ、ハリケーンのおかげで、東海岸の自動車ディーラーは書き入れ時の週末に軒並み閉店していたはずです。したがって、その影響で1200万台以下の悪い数字が出てくる可能性もありいますが、これは一時的な要因とみなされます。このように、ハリケーンの影響で指標の評価が難しくなっており、その分、マーケットの反応も読みずらくなっています。

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コメント

 製造業に限ってだけいうと、今の株式市場の低迷は10年前、日立金属という製造業の世界で見れば底力のある会社を当時の証券が寄ってたかって下値に追い落としたことも大きいと思う。そのためにこの企業と比べて十年後の株価上昇具合を見ると、ほとんどの製造業が低迷をしている構図になっている。キモを見抜けぬ証券屋はどんどん自らの成績を劣化させているように見える。熱狂により株価を動かすことが後世どれだけの禍根を残すかと言ういい例だ。

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