半年を過ぎて1年ぐらいまでの間にいろんなことを表現し、自分の心の中にたまっている重いものをポンと外に出すことによって、次に進んでいける人が多いと思います
2011年12月11日(日)NHKスペシャル 東日本大震災「震災遺児 1500人」
桑山紀彦 医師
本当に子供達というのは親を含め大人たちの気持ちを上手く読んで、自分がどうするべきなのか、しっかりと行動するんですよね。これは子どもたちが持っている素晴らしいところだと思うんです。だけど、頑張らなくていいんだよとか、頑張り続けなくてもいいんだよというメッセージをところどころで私たちは提供していくことで、彼らが少し力を抜いて、でも抜いた後にもう一回力を入れて、そんな緩急つけた頑張りを僕たちは引き出してあげるべき時期に来ていると思いますね。
子どもたちはぐっと押しこめているんですよね。怒りとか悲しみとか慟哭のようなものを。それはでも人間の本当の感情ですから、ちゃんと出していいんだよという保証をあげたうえで、放出させてあげないと、怒りも悲しみも出しなさいとか、受け止めるよ、泣きなさい、叫びなさい、それは見ていると一見つらい作業のように見えますけど、違いますよね。それが次のステップに向かう大事な土台作りになると思います。半年を過ぎて1年ぐらいまでの間にいろんなことを表現し、自分の心の中にたまっている重いものをポンと外に出すことによって、次に進んでいける人が多いと思います。
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