断定はできないんですけれども、こういった指標をみておくということが今FRBが実際にやっていることですし、我々のような市場の関係者もそういったところで我慢しないとという感じですね
2011年12月14日(水)Newsモーニングサテライト
東海東京証券アメリカ 矢﨑正さん
年末商戦は好調とされていますが、11月を1月通してみると予想以下だったのは在庫が豊富であった小売店が早めに値下げした影響が現れた可能性があります。年末商戦への期待が後退したとの声もあるようですが、店頭の様子を見る限り、顧客の流れは活発で、私自身は年末商戦好調という見方に変わりはありません。ただ、今後の状況には注目です。
後半の動向はセールの行列に並ぶようなことはせず、ゆっくり買い物をする富裕層の行動にかかっていると思いますので、富裕層を顧客とする企業にヒヤリングをしてみました。まずバッグのコーチは富裕層は今年、消費金額を増加させる傾向があるとしています。例えば、昨年よりも購入する品数を増やす、または1ランク上の商品を買う傾向があるようです。また高級装飾品のティファニーも今年はダイヤモンドなど、これまでと比較してワンランク質の高いジュエリーの売れ行きが好調だとしています。富裕層の消費が好調であり、資金の流れがよくなった小売企業が来年に向けて商品の発注を増加させ、製造業など他の業界を刺激し、好調な動きが経済全体に波及する可能性があると考えています。
事前の予想通り政策変更の発表はありませんでした。雇用はやや改善方向とし、景気は緩やかに改善との認識を確認しました。追加の金融政策が必要な状況ではないとの認識です。また欧州がリスク要因であることには変わりがなく、すでに決定している低金利継続を確認する形になりました。市場とのコミュニケーションの一つとして、インフレ目標設定などの可能性も取り沙汰されていましたが、今回は言及はありませんでした。
三菱東京UFJ銀行 鈴木敏之さん
銀行株のボラティリティというのが私は注目すべきだと思うんですね。皆さん今、QE3があるのかどうかということを聞かれると必ずあるかもしれないけれども、確信は持っていないと。市場の感触としては、どうしたらあるんだということに見極めをつけたいと思いますね。この時にこの指標が使える思うんですけれども、この指標が大恐慌の時とリーマンショックの時に非常に高い数字になっています。この時には思い切った政策を取ることになるだろうと思います。実際リーマンショックの時にはそれを取って、今我々はデフレを心配しないでいいようになっているということなんですね。
3%が注目のポイントで、これを超えたらかなりFRBとしては気にするんだろうと思います。昨日の段階で2%台までずいぶん下がってきていますので、ややQE3というのは遠のいてしまったという感触はします。
断定はできないんですけれども、こういった指標をみておくということが今FRBが実際にやっていることですし、我々のような市場の関係者もそういったところで我慢しないとという感じですね。
« もちろん身体能力は大事です。しかしサッカーはそれだけでは戦えません。戦術を理解したり、試合の流れを読んだりする必要があります。そのためにしっかりと頭を使えるようになって初めてその選手は自分の役割を果たすことができるのです | トップページ | 日本の表情の作り方とか、美意識みたいなものって、僕が知らなかっただけで結構恐ろしいところに行っていたんだなという感じがしますよね、表情ひとつにしても »
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