一番単純な話は今の高齢者の方にもっと負担してもらうということが一つあるんですが、税金でそれを取ることはなかなか難しいんですね
2011年12月8日(木)Newsモーニングサテライト
マンハッタン・グローバルフィナンシャル 森崇さん
6日にはバークレイズ証券のアナリストがクラウドコンピューティング企業の利益成長率の伸び率はGDPの伸び率以上だというふうにコメントしております。他のアナリストもクラウド企業は高い経常売り上げがあること、今後もクラウドは企業顧客にとってコスト削減が困難な分野であるということを理由にして強気な見方が多くで出ています。
先週末、ビジネス管理ソフト世界最大手、ドイツのSAPという企業が競合オラクルに対抗するためにサクセスファクターズという企業を34億ドルで買収すると発表しました。これを受けて5日、ドイツ銀行など多くがクラウド関連セクターにおける更なるM&A発表の期待があると述べています。買収ターゲットになる可能性が高いとしばしば名前が挙がっているのがセールスフォースドットコムという会社です。最近、個人客をターゲットにしまして、セールスフォースチャッターという企業内ツイッターのようなものを開発しました。同一ドメイン名のメールアドレスを持つ企業内メンバーだけにつぶやきが届くサービスを始めるなど非常に面白い会社で、私も注目しております。
ECB理事会のポイントは4つあります。まず1番は利下げですね。11月に続いて政策金利の引き下げに動くと見られおります。0.25%の利下げが行われる可能性が非常に強いんですけれども、こうなりますと、政策金利は年1%になりまして、今年1月まで続いたユーロ導入後の最低水準に逆戻りします。一部では0.5%の大幅利下げに踏み込むとの声も出ています。2番目は国債購入の拡大、ECBはすでに債務不安国の国債2000億ユーロを購入していますけれども、無制限購入を求める声が多く出ています。三つ目は流動性供給強化、現在ECBの資金供給オペは最長13カ月になっています。これを2年、3年っといった長期に拡充する方向とみられます。4番目はEUとの連携措置。ドラギ総裁がどこまで踏み込んだ発言をするかが注目されております。
バークレイズ・キャピタル証券 森田長太郎さん
医療費なんかは典型ですけれども、年金ももちろんそうですけれども、これから現役世代の人たちがどんどん負担していかなければいけない。そうなると、みんな不安になってお金を使えないというのが問題なんですね。そうなると、一番単純な話は今の高齢者の方にもっと負担してもらうということが一つあるんですが、税金でそれを取ることはなかなか難しいんですね。やむを得ざる税としては消費税、ベストではないんですけれども、次善の策としては消費税、これは現実だということですね。
社会保障給付ですね、こちらの方をカットして議論も実は非常に重要です。急がないといけない議論だと思いますね。
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