問題に気付きながら、それをあいまいにし、時にはなかったことにしてしまう。これを日本社会の特徴だと片づけるわけにはいかないと思います
2011年11月27日(日)NHKスペシャル シリーズ 原発危機「安全神話~当事者が語る事故の深層~」
【キャスター】小貫武さん
私たちの取材した多くの人たちが今回の事故について反省の弁を述べていました。その一方でなお、最悪の事態には至っていない、これほどの事故はもう起きないなどと自体を小さくとらえようとしていたこともまた事実です。リスクに向き合おうとしない体質は依然変わっていないのではないか、それが私たち取材班の実感です。しかし、原発のリスクに向き合ってこなかったのは、果たして国や電力会社だけだったのでしょうか。事故が起きてからしかその問題点を指摘することができなかった私たちメディアも原発の安全神話にとらわれていたことは否定できません。問題に気付きながら、それをあいまいにし、時にはなかったことにしてしまう。これを日本社会の特徴だと片づけるわけにはいかないと思います。原発の安全は地域社会の存立、そして人の命にかかわる問題だからです。今回の事故で原発に絶対の安全はないということが明らかになりました。福島第一原発が廃炉になるまでに30年以上かかると言われています。私たちはこれからも長い間、原発のリスクに向き合わざるを得ないことを決して忘れてはならないと思います。
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