日本政治の不安定というのが、我々が外交にどれだけのエネルギーを、日本政府がどれだけ外交にエネルギーを割けるかということを拘束しているし、今、アメリカは日本をどれだけ信用しているか
2012年 1月28日(土)週刊 ニュース深読み「“ホルムズ海峡”波高し~私たちの暮らしも大ピンチ!?~」
財)日本エネルギー経済研究所理事…田中浩一郎さん
同志社大学教授…村田晃嗣さん
NHK解説委員…出川展恒さん
日本だけではなくて、アメリカももちろん戦争は望んでいないと思うんですね。今のアメリカの経済状況、大統領選挙に与える影響、中東の混乱、アメリカも戦争は望んでいないし、もちろんイランも望んでいないと思うんですね。ですから、我々にとって不幸中の幸いはほとんどの当事者が実は武力紛争に至ることは望んでいないと。ただ、誤解ですとか、行きがかりからどんどんエスカレートすることは避けなければならない。ただ、同時に、日本が仲介外交をやれるかといったときに、できることもあるだろうけれども、日本ができることについてあまり過大に考えない方がいいと思いますね。
日本だけでやろうとするんではなく、日本以外にも仲介役に立てる位置の国があると思います。
一番気になるのは、今、片側に全部寄ってしまっていて、イランをわきに追いやる、隅に追いやるような格好になると対話のチャンネルすらなくなってしまう。だからこそ、どこかはある程度の間の距離を持って、お互いの国を行き来しなければいけない。
日本政治の不安定というのが、我々が外交にどれだけのエネルギーを、日本政府がどれだけ外交にエネルギーを割けるかということを拘束しているし、今、アメリカは日本をどれだけ信用しているか、TPPにしても普天間にしても。そんなに楽観はできないという気がします。
これは重大な危機だという認識を持つことが大事です。
« 我々は何もなく口だけで何とかしろという形では税金を使う限りあり得ない話で、皆さんの得意分野を結集して提案をしないと、結局は国として乗れないだろ | トップページ | ロードカナロア5連勝、重賞は2連勝、これは完勝でした。7番ロードカナロア快勝です »
「週刊 ニュース深読み」カテゴリの記事
- 東京オリンピックを誘致するというのは大きなきっかけだし、8年間復興の過程をオリンピックに集約していくのは面白いことだと思うんですけどね(2012.03.03)
- 空港をJALが所有していたら、他の飛行機会社に使わせないということが起きうるわけです。だから、そこは分離されているわけです(2012.02.25)
- アップルだってモノづくりなんです。でも、従来の日本でやっていたモノづくりとは非常に異質なんですよ(2012.02.18)
- 日本の社会制度を潰すとかうんぬんという堅い観念をやめて、フレキシブルにどうやって日本の硬直化した領域を脱出するかというような頭の考え方を持ってもらいたいということ(2012.02.11)
- 日本政治の不安定というのが、我々が外交にどれだけのエネルギーを、日本政府がどれだけ外交にエネルギーを割けるかということを拘束しているし、今、アメリカは日本をどれだけ信用しているか(2012.01.28)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 日本政治の不安定というのが、我々が外交にどれだけのエネルギーを、日本政府がどれだけ外交にエネルギーを割けるかということを拘束しているし、今、アメリカは日本をどれだけ信用しているか:
« 我々は何もなく口だけで何とかしろという形では税金を使う限りあり得ない話で、皆さんの得意分野を結集して提案をしないと、結局は国として乗れないだろ | トップページ | ロードカナロア5連勝、重賞は2連勝、これは完勝でした。7番ロードカナロア快勝です »
コメント