ちなみに議会が共和党で、大統領は民主党という組み合わせが株価上昇をもたらすという過去の分析も出ています
2012年3月6日(火)Newsモーニングサテライト
米国みずほ証券 村上実奈子さん
共和党の候補者選びは混戦しています。もっとも注目されるのはロムニー対サントラムの戦いで、オハイオ州の結果が重要です。各候補とも民主党に比べると皆企業寄りで、現在など方向性は一緒です。例えば、オバマ大統領の行ってきた政府による規制の強化には皆反対しています。ロムニーとサントラムはオバマ大統領が承認した数々の規制が経済成長を妨げているとして、これらを撤回する方針で共通しています。キングリッジはドットフランク法の撤回やバーナンキ解任にまで言及しています。またポールに関しては政府がプライベートセクターに関与すること事態さえ否定しています。
投票率にも注目です。先日のミシガン州のように投票率が低いと党員の党内候補への熱意が低いとみられ、混戦での懸念材料とされます。接戦でいつまでも候補者が絞られない状況は共和党にとって不利ですし、不透明感を嫌う株式市場にとってもこれは悪材料です。株式市場と景気の回復が見られるということは、これまで景気の後退と雇用の悪化を武器にオバマ大統領を攻めて来た共和党にとってはマイナスでしょう。現時点では、オバマ大統領が再選という予想が優勢です。ちなみに議会が共和党で、大統領は民主党という組み合わせが株価上昇をもたらすという過去の分析も出ています。
ロムニー氏が中国は為替を操作し、米国の知的資産を盗んでいるとあからさまに攻撃し、一人っ子政策についても反対している一方で、サントラム氏は中国と貿易戦争に入ることを避け、米国をより世界経済の中心地としての魅力を高めるための企業優遇制度を確立するとしています。一方、オバマ大統領は中国から米国内に雇用を取り戻し、中国の不公正な貿易慣行を是正するなど、中国に対して強硬な姿勢を示しています。中国の経済率成長見通しが今日の相場を動かしたように、大統領候補選びにおいても対中国政策というのは注目度が高くなっていると思います。
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