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原因究明をすればするほど、学校の過失責任を立証してしまうというジレンマが現場にあって、賠償法制が学校や教育委員会と遺族との間の壁になっている

2012年7月24日(火)クローズアップ現代「なぜ真実がわからない~大津・生徒自殺 問われる調査~」 
 
早稲田大学教授…喜多明人さん
 
生徒の書いたものは親の思いと共通する部分があって、原因を明らかにして再発防止を図ると。二度とこんな事件が起きないようにという思いが親とか遺族、そして子どもたちの思いが繋がっているという感じがしますけれども、これが実際の学校や教育委員会が一緒になって原因究明や再発防止に取り組めば、違う解決の方法がありえたんではないかと。しかし、残念ながら学校や教育委員会と遺族や子どもたちとの間に、実はあまり知られていない、原因究明をすればするほど、学校の過失責任を立証してしまうというジレンマが現場にあって、賠償法制が学校や教育委員会と遺族との間の壁になっていることは現実として私たちは自覚しなければいけない問題だと思っています。 

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