安い部品を作るのは日本の部品メーカーはそれほど得意ではありませんので、恩恵はあまり受けないのかなという気がいたします
2013年2月19日(火)Mプラス Express
SMBC日興証券 シニアアナリスト 渡邉洋治さん
アップルの次の戦略というのは新興国向けのローエンドの対応になると思います。今年後半にローエンドのスマートフォンを投入する可能性は高いのではないかなと思います。アイフォン5が伸び悩んでいる要因というのは、値段が高すぎるというのもありますので、それを考えると、年後半に向けて新興国向けのものを投入していかざるを得ないのかなと思います。脱アップル、一本足打法というのを脱しなけれないけないのは価格次第だと思いますが、途上国向けに価格を抑える必要があるため、仮に300ドルだっとしても、既存のアイフォンの半分。中国の売れ筋は100ドルから150ドルですから、やはり部品も安いものを使う可能性が高いというふうに思われます。安い部品を作るのは日本の部品メーカーはそれほど得意ではありませんので、恩恵はあまり受けないのかなという気がいたします。
スマートフォンの普及率は世界で30%、40%を超えてきますと、先進国では二人に一人、半分の方がもう持っているという状況になります。そこから先というのは普段使わない人がスマートフォンを買いますので、安いものが売れるということになると思います。価格が下がる局面に入りますので、数が出ても、なかなか単価が上がらない、単価が落ちてくると。そうすると、2-3年後というのを見ると成長率の鈍化というのはもう目に見えてきていると考えられます。
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