今年のアメリカの電子たばこ販売は15億ドルと昨年の3倍に成長しました。今後も成長を続け、2028年には従来のたばこを上回るとみられています
2013年12月12日(木)Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 久野誠太郎さん
世界最大のホテルチェーンを展開するヒルトンワールドワイドホールディングスのIPOが本日引け後に実施されます。今年の大型IPOであったツイッターの18億2000万ドルを上回る27億ドルの資金調達となり、ホテル会社としては過去最大のIPOとなります。景気の回復を反映し、業界を取り巻く環境も良くなっています。平均客室料金をみると、2010年以降、上昇傾向にあります。例えば、ニューヨーク市では今年は過去最高の観光客となる5430万人が訪れ、平均の客室料金は去年より4%増えて296ドルになると見込まれています。投資家の需要も高いとみられる今回のIPO取引初日となる明日が注目されます。
従来のたばこの価格が上昇し、規制も強化される中で、電子たばこの市場規模は拡大を続けています。今年のアメリカの電子たばこ販売は15億ドルと昨年の3倍に成長しました。今後も成長を続け、2028年には従来のたばこを上回るとみられています。
市場の急成長で各社攻勢を強めています。全米3位のロリラードは昨年、1億3500万ドルで電子たばこのブルーイーシグスを買収し、およそ50%のシェアを獲得、今年の7-9月期の電子たばこの売上高は前の年の4.5倍に増えました。また、アルトリアやレイノルズといったその他の大手も全米での販売を視野に地方で試験販売をしています。販売網を確立している大手の参入で、一段の成長が見込めます。高い配当を得ながら、電子たばこの高成長が望める投資先として妙味がありそうです。ただ、一方で、電子たばこへの規制強化や課税強化も新たに検討されていて、今後の動きには注意が必要です。
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