貸し出し基準を明確化する一方、説明が不備などの訴訟ができないなど、銀行側の訴訟リスクを減らし、それによる貸し出しの増加を狙います
2013年12月24日(火)Newsモーニングサテライト
ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナル 竹綱宏行さん
クリスマス商戦の売り上げにも含まれますが、ツリーの販売本数も世相を反映しています。財政の崖の懸念があった昨年は生木を中心に販売が低迷しましたが、今年は好調が予想されています。ツリーの一番の産地であるオレゴンでは出荷が前年比15%増との調査がありますし、ホームセンターのホームデポは生木のネット販売をこれまでの数種類から18種類にまで増やしています。また、マンハッタンでは街角の露店でツリーを買うことが多いのですが、今年は近郊の農場に出向いて、気に入った形や大きさのツリーを自分たちで切るのが人気となっています。なお、飾り終わったツリーは年明けに回収され、肥料にしたり、ガーデニング用などチップに加工したりして再利用されます。
来年1月10日から施行される住宅ローンの新たなルールにより、銀行の住宅ローン貸し出しが増え、住宅市場の回復がいよいよ本格化するのではないかと期待が集まっています。2008年にFRBが定めたルールでは、貸し出し基準を具体的に定めなかったため、銀行が借り手の返済能力を審査する際、厳しく査定し過ぎて、若い世代などを中心にローンが借りられず、家が買えないなどの弊害が出ていました。新ルールでは毎月の支払いが収入の43%以下であること。所得証明など8種類の書類提出が必要であることなど、貸し出し基準を明確化する一方、説明が不備などの訴訟ができないなど、銀行側の訴訟リスクを減らし、それによる貸し出しの増加を狙います。
貸し出しは増えると見込まれ、それによって銀行に恩恵があるだろうと予想しています。銀行の不良債権の中でも、住宅ローンだけが高止まりしています。これは金融危機の際の訴訟が長引いていることや担保価値が戻っていないためです。今度訴訟リスクが低くなったことで、住宅ローンの貸し出しが伸び、住宅価格が上がれば、銀行の不良債権も減り、貸し出し余力も増えるといったアメリカ経済に良い影響を与える循環になると期待しています。
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