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2014年3月

左手が挙がったミルコ・デムーロ。5番コパノリチャード、不良馬場もなんのその、持てるスピードをいかんなく発揮。新たなる短距離王は5番コパノリチャードです

2014年3月30日(日) 2回中京6日      
  11R 第44回 高松宮記念(GI)
(グローバルスプリントチャレンジ)
サラ系4歳以上 オープン (国際)(指定) 定量 1200m 芝・左

実況:小塚歩さん

左手が挙がったミルコ・デムーロ。5番コパノリチャード、不良馬場もなんのその、持てるスピードをいかんなく発揮。新たなる短距離王は5番コパノリチャードです。フェブラリーステークスに続いて、またもこの勝負服。17番スノードラゴンがゴール寸前2着に上がってきました。3着争いに9番ストレイトガール。そして16番エーシントップが粘ったか。3着争い接戦となりました。1分12秒2、5番コパノリチャード、今日はミルコ・デムーロ騎手の手綱。先行グループの後ろで脚を溜めて、直線は馬場の3分どころから4分どころ、坂を登りきるところで、堂々抜け出し、後続に3馬身半の差をつけました。2着は17番スノードラゴン、追い上げて3着争い、内外広がりました。9番ストレイトガールか、16番エーシントップの粘りか。時計1分12秒2、上がりタイムゴールまでの800メートル49秒4、600メートル37秒7でした。フェブラリーステークスでコパノリッキーが最低人気を覆しての勝利。そして、この高松宮記念は5番コパノリチャード、1200メートルへの出走は初めてでしたが、見事、ロードカナロア引退した後の短距離戦線トップの座に就きました。 

原油は価格が安定していて、技術革新で採算性が向上したため、現在、シェール開発は原油向けが主流となっています

2014年3月28日(金)Newsモーニングサテライト

岡三証券NY 高野一真さん

中古販売成約指数は売買契約は終わっているものの、まだ引き渡しが終わっていない物件を指数化したもので、2月の結果は2011年9月以来の低水準となりました。通常、住宅は契約後、1カ月から2か月後に引き渡しが行われますので、中古住宅販売件数の先行指標になると考えられています。今回の結果は、やはり苦戦が浮き彫りとなっていて、北東部では寒波の影響を受けたほか、住宅価格の値上がりを受けて、投機資金が入りにくくなっているとの指摘もありました。
依然として改善基調が続いていると考えています。特に住宅取得可能指数に注目しています。この指数は所得、住宅価格、ローン金利によって計算されていて、一般の人が住宅を購入するために好ましい環境にあるかを示しています。指数が上昇するほど、価格に割安感があると言えます。歴史的にみると、割安感の強い水準となっていますので、あまり悲観的に考える必要はないと考えています。

アメリカではシェール層から採取できる天然ガスや原油の生産量が年々増加傾向にあります。シェール層からこれらを取りだすのに掘削装置を使います。この装置はリグと呼ばれており、このリグの稼働数は最高を更新しています。しかし、リグの稼働数を原油と天然ガスに分けると対照的な動きで、原油向けの方が好調に推移しています。
原油向けは1987年の調査開始以来、過去最高の水準となっています。シェール層の開発が始まった当初は天然ガス向けがほとんどでしたが、生産過剰による天然ガス価格の低下を受けて、ガス開発は減少しています。一方で、原油は価格が安定していて、技術革新で採算性が向上したため、現在、シェール開発は原油向けが主流となっています。
国内で原油を中心に開発を進める企業は毎年大幅な増産を行っており、その成長性から株価は堅調に推移しています。さらにウクライナ情勢などの外的要因を直接受けにくいことから、国際的に展開している企業との株価の差も明らかです。また、その他の注目銘柄として、エネルギー開発サービスを行っているハリバートンや陸上リグ掘削請負サービスのヘルマリック&ペインなどもその恩恵を受けると考えられます。

OSやソフト、ゲーム部門からではなく、この部門からの抜擢ということで、マイクロソフトがクラウドやモバイルコンピューティングに注力する企業になるとの観測が広がっています

2014年3月27日(木)Newsモーニングサテライト

ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナル 竹綱宏行さん

特に自動車や航空機など輸送機器の受注が好調でした。ただ、そのほかの分野がやや弱かったことや1月分が下方修正されたことで、株式市場への影響は限定的でした。在庫が予想より増加、大雪による販売の減少が響いているものの、ノムラでは3月以降の天候の回復で、徐々に在庫は解消されるとみています。出荷が11月以降初めてプラスに転じたのは明るい材料です。

事前の報道があったアイパッド向けのオフィスがこのイベントで発表されるとみられています。このアイパッド向けのオフィスですが、クラウドサービスの一つであるオフィス365の一部として提供されるとの見方が有力です。この報道が好感され、マイクロソフトの株価は上値の重かった2007年の水準を越えて、2000年の水準まで上昇していました。
サトヤ・ナデラCEOはもともとマイクロソフトの4部門の一つ、クラウド&エンタープライズグループのヘッドでした。OSやソフト、ゲーム部門からではなく、この部門からの抜擢ということで、マイクロソフトがクラウドやモバイルコンピューティングに注力する企業になるとの観測が広がっています。今後の方向性を確認する意味でも、、新CEOに発言には注目です。

アリババは中国企業なので、S&P500には入れません。そのため主要な投資会社の投資対象にはなりにくく、個人や中国に投資する運用会社からのものに限定されると思います

2014年3月26日(水)Newsモーニングサテライト

大和証券CMアメリカ 鈴木昇さん

ケースシラー新規住宅販売の住宅指数も天候要因もあったものの、ほぼ予想通りと悪くありませんでした。特に注目はさらに改善を示した消費者信頼感指数で、消費者は前向きになっていることが示されました。先週、市場を混乱させたイエレン議長の見通し通り、米国経済は順調に回復していると判断すべきでしょう。
確かに一部想定よりも早いのではないかとの懸念から、株価の混乱要因となりましたが、逆に利上げ期日がはっきりしたことで、順調な経済回復とその後の利上げを前提とした次のステージに入ることになります。イエレン議長の発言は株式市場にとって、最高のフォワードガイダンスになった可能性もあると思います。

IPOを申請して、上場待機中となっている件数は過去最高となっています。これだけIPOが出てくれば、供給過多の懸念はありますが、逆に言えば、期待先行の価格にならないと思いますので、今後もアメリカ市場は楽しみな銘柄が増えそうです。ニューヨーカー御用達のデリバリーサービス、シームレスを展開するグラブハブも間もなく出てきますし、中国のSNS、ウェボーもあります。
アリババグループは超大型のIPOで4月にも実施と言われています。報道では資金調達額は150億ドルを越えるのではないかと言われていますので、場合によっては、一昨年のフェイスブックの160億ドルを越える可能性も指摘されています。
実はインパクトは小さいかもしれません。ニューヨーク証券取引所に上場すると言われていますが、アリババは中国企業なので、S&P500には入れません。そのため主要な投資会社の投資対象にはなりにくく、個人や中国に投資する運用会社からのものに限定されると思います。また、アメリカでは知名度も低い点が挙げられます。

今シーズン限りといううわさもあるシャーウッドですが、チームを思う気持ちではだれにも負けません

13/14 イングランド プレミアリーグ 第31節

数多くのゴールが生まれたこの週末。中でも熱戦だったのはホワイトハートレーンでした。0対2となって、絶望的かと思われたその時、クリスチャン・エリクセンが希望を与えて、さらに同点に。そして、シグルズソンのゴールで逆転。今シーズン限りといううわさもあるシャーウッドですが、チームを思う気持ちではだれにも負けません。

中古住宅の一括払いの73%が投資家による購入。また、76%が外国人による購入となっています

2014年3月25日(火)Newsモーニングサテライト

米国みずほ証券 兼松渉さん

アメリカではネットで動画をみる動きが加速していて、そういった環境の中、どのような形で消費者に安定したサービスを提供するかという点がポイントとなっています。アップルにとってみれば、ケーブル回線を使うことで、同業他社よりも安定した動画を提供することができることになります。本日はインターネット回線を使うライバルのネットフリックスの株価が大きく下げているのはこのためです。また、コムキャストにしてみれば、パソコン、インターネット上でみる動画に逃げていた視聴者が再びテレビの前に戻ってくるという意味でプラスとなっています。
まずメリットは安定した動画の再生、そしてテレビとパソコンの垣根が取れることで、アップルの得意とするタッチ操作など直観的な使い勝手がテレビにも期待できるというメリットがあります。一方、デメリットはコムキャスト、タイムワーナー、アップルというそれぞれの業界大手は手を組むことによる利用料金の値上げ、こちらが可能性として挙げられています。

先週木曜日に発表された2月の中古住宅販売件数はほぼ市場予想通りの結果でしたが、よく見ると不安な点もあります。それは現金一括払いによる購入の割合が伸びているという点です。まず、購入された中古住宅のうち、35%は現金一括払いで、前月、前年同月に比べて伸びています。そして、業界団体のデータによると、中古住宅の一括払いの73%が投資家による購入。また、76%が外国人による購入となっています。
回復は回復なのですが、中流階級が苦労してローンを組んでいる一方で、投資家や外国人、富裕層による現金一括購入が増えています。アメリカの中流階級が住宅価格の回復の恩恵を受けておらず、本来のアメリカンドリームと呼ばれる住宅の購入が相対的にみて減っているとの見方もあります。また、外国人による住宅購入の増加は米国の住宅市場が他国の経済動向の影響を受けやすくなるという意味で、一つのマイナス要因との見方もあるようです。

消費者のサービス支出と財支出は、暖房費が予想外の大出費となって、モノを買う余裕がなくなっています

2014年3月20日(木)Newsモーニングサテライト

大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子さん

今回のFOMCはマーケットに対する地ならしが事前に出来ていて、100億ドルの量的緩和縮小を実施し、フォワードガイダンスを広範囲にわたる表現に変えることはコンセンサスができていたので、ノーサプライズです。マーケットの注目はいつ利上げを始めるかという点でした。
足元の景気の弱さにもかかわらず、従来より利上げのタイミングを早い時期と予想するメンバーが増えたことが市場を動かしました。一気にドルが買われ、債券が売られました。一方、声明文の中には景気がかなり回復した後も十分な期間低金利を続けるという文章も含まれていて、整合性が取れていません。わかりにくいとの声も聞かれ、最後大きく下げたのは市場とのコミュニケーションに問題だと言われました。

4月の決算発表は少しハードルが高いと感じています。S&P500社の1-3月期の決算は1月時点で6.6%増益と予想されていましたが、足元2.4%まで下がっています。これは寒波のせいで仕方がないとして、重要なのは今後の見通しです。
自動車は暖かくなれば反動で売れると思いますが、自動車在庫が積み上がっていて、値引き合戦になる可能性があります。また、小売企業も2月の決算が振るわず、不採算店舗の閉鎖やEコマース強化を進める意向ですが、ガイダンスはおおむね慎重です。また、消費者のサービス支出と財支出は、暖房費が予想外の大出費となって、モノを買う余裕がなくなっています。
本格的な消費回復が数カ月先にずれるというイメージです。さまざまなノイズが多いので、しばらくもたつくかもしれませんが、期待の時期が先延ばしになるだけ。ダウの目標は秋口、1万8500ドルで変わりません。ということは、株価が下がったところは押し目買いのチャンスとみています。

最近のヘッジファンドの短期動向を見てみると、足元アメリカ株に強気でも弱気でもないといったニュートラルな状況になっています

2014年3月19日(水)Newsモーニングサテライト

岡三証券NY 坂下尚人さん

寒波については特に影響が厳しかった中西部の住宅着工件数をみると、足元で若干改善してきてはいますが、まだまだ水準的には低い水準です。ただ、全体的にみると、住宅着工件数はほぼ横ばいとなっていて、徐々に安定してきていると言えそうです。さらに、先行指標とされる着工許可件数も年率換算で100万戸を越えたということを考えると、住宅に対する需要は底堅く推移していると言えそうです。
住宅市場の一つの問題として、供給が非常に不足しているということが挙げられますが、足元で完成した住宅件数をみると、順調に増加してきていることが確認できます。最近の調査をみると、約7割の人が住宅を買いたいと考えているということで、悪天候で抑制されていた分、今後、販売シーズンを迎えて回復していくということが期待できそうです。

バブルのサインではないとみています。ダラス連銀のフィッシャー総裁などが懸念事項として挙げたことで、警戒されていますが、基本的に警戒する必要はないとみています。確かに証券担保ローンの借入残高をみてみると、過去最高水準で、5年前と比べるとほぼ倍増しています。ただ、アメリカ株の株式市場全体の時価総額と比べると、証券担保ローンの残高は2%に過ぎない規模です。
借り手の情報ははっきりしていないという部分はあるのですが、仮にヘッジファンドだったとしても、現状、ヘッジファンドが積極的に買ってきているという状況にはないとみています。最近のヘッジファンドの短期動向を見てみると、足元アメリカ株に強気でも弱気でもないといったニュートラルな状況になっています。相場全体に過熱感は出ていないと考えられ、こういった点からみると、目先大幅に調整するリスクというのは低そうです。

シティが数的不利を克服できたのは、散々こきおろされてきたセンターバックの魂のプレーのおかげです

13/14 イングランド プレミアリーグ 第30節

シティの守りを牽引したマルティン・デミチェリス。キャプテンの退場で中盤から下がったハビ・ガルシアを従え、いい守りを見せました。これまで集中砲火を浴びてきましたが、ここぞというゲームで期待に応えた形。1人多かったハルがキーパーを脅かすシーンをほとんど作れなかったのは、デミチェリスが頑張ったから。引いて守るよりインターセプトが身上。ゲームを読む力も光りました。ボールを奪うにとどまらず、攻撃にも参加すると、ベテランらしい落ち着きを発揮。この日のデミチェリスを集約するシーンでした。シティが数的不利を克服できたのは、散々こきおろされてきたセンターバックの魂のプレーのおかげです。

今シーズンはタイトルを夢見る資格のあるリヴァプール。敵地でライバル、マンチェスターユナイテッドを粉砕。ジェラードはあと少しでPKによるハットトリック。モイーズのチームはまたも大きな躓き。アーセナルもノースロンドンのライバルを破って、優勝戦線に踏みとどまっています。タイトルの行方がますますわからなくなってきました。

次の目途は一目均衡表の雲の下限、つまり1万5800ドルという結論になります

2014年3月18日(火)Newsモーニングサテライト

マンハッタン・グローバルフィナンシャル 森崇さん

米金融当局が利上げ判断の基準について、目安となる数値から質的なガイダンスに向かうと予測しています。具体的には、6.5%という失業率の目安を排除し、利上げ条件としてより抽象的な指針が示されるのではないかとみています。例えば、広範な雇用関連指標を採用するなどです。もっとも、質的なガイダンスに修正されたとしても、米国の長期にわたる低金利スタンスが示されそうです。
失業率以外を基準とした新たなガイダンスが公表される可能性があるということです。FRBは12年12月以降、インフレ率が2.5%を突破するということが見込まれれば、利上げをする可能性があると政策声明で述べていますが、インフレ率の基準値として、この2.5%という数字がそのまま残る可能性が指摘できます。

ウクライナとともにマーケットの重しは中国景気の減速懸念で、先週来、輸出の鈍化から始まって、小売りや生産の指数も冴えませんでした。つまり、セクター的には素材や鉱業など景気敏感株が影響を受けやすく、構成銘柄上、ダウが反応しやすくなっていると言えると思います。
テクニカル的にみると、弱気のサインだいくつか出ています。まず、買われ過ぎ、売られ過ぎなどの過熱感を参照するために用いられることが多く、オシレーター指標の代表格であるMACDに弱気サインが出ています。MACDは2本の移動平均を使用して売買のタイミングを捕えるのに使用されますが、これがデッドクロスしています。次に75日移動平均線を週末は一時下回る動きになっています。これも気になります。となると、次の目途は一目均衡表の雲の下限、つまり1万5800ドルという結論になります。

2012年に天然ガス価格が低迷して、業績が大きく悪化した後、生産会社が積極的に開発投資を行わないことも在庫がすぐに増えない要因だと考えています

2014年3月14日(金)Newsモーニングサテライト

三井住友アセットマネジメントNY 曽根良太さん

小売り売上高は3カ月ぶりの改善も悪天候による影響が出ていたと思います。項目別にみると、家電店や百貨店が前年同月比で減少となる一方で、アマゾンなどの無店舗販売が高い伸び率を示すなど、悪天候影響を大きく受けた1月と同じような傾向が見られました。ただ、天候が良くなれば、回復の勢いが出てくると思います。そんな中、自動車及び自動車部品が前月比で0.3%の増加に転じたことは評価できる内容です。
2月に原油や天然ガス価格が上昇し、光熱費の上昇が家計へ影響を与える可能性があります。しかし、先週の雇用統計で、雇用者数が市場予想を上回る伸びとなったことや平均賃金の増加が確認されるなど、今後の消費意欲の更なる回復に期待しています。

実は天然ガスは今のところ各地域で需給が異なっていて、アメリカの天然ガスの動きは主にアメリカ国内要因だけで動いています。現在の世界的な動きには連動していません。
夏場に先月のように大きく上昇する局面があるとみています。去年からの記録的な厳冬の影響で、足元の天然ガスの在庫水準が過去平均を50%下回る歴史的低水準となっているからです。
ただ、今年に関しては天然ガス生産会社が生産量を増やすインセンティブが少ない状況になっています。業界平均では、2014年の生産量のうち、約50%についてすでに販売契約を締結済みで、今後に関しては、価格が上昇していけば、増産もあり得ますが、価格上昇が半年以上続かないと、増産も期待できません。また、2012年に天然ガス価格が低迷して、業績が大きく悪化した後、生産会社が積極的に開発投資を行わないことも在庫がすぐに増えない要因だと考えています。

VISAはアメリカは7%の伸びですが、アジアでは現地通貨ベースで12%、中ヨーロッパや中東、アフリカなどでは14%となっています

2014年3月13日(木)Newsモーニングサテライト

大和証券CMアメリカ 大宮弘幸さん

本日は先週の石油在庫が発表されて、原油は618万バレル増加し、市場予想の209万バレル増を大幅に上回りました。一方、ガソリンの在庫は523万バレルの大幅減となりました。これは精製稼働率の低下によるもので、実際、稼働率は市場予想の0.2%低下に対し、1.4%も低下しました。つまり、原料となる原油価格が下がり、販売するガソリン価格が高止まりしやすくなるため、バレロエナジー、マラソンペトロリアムなどエネルギーの中でも特に精製関連の上昇が目立っています。

堅調な個人消費、またオンライン販売の増加に伴うキャッシュレス化も追い風になっています。VISA、アメリカンエクスプレス、マスターカードの去年10-12月期の取扱高は合計で3兆ドルを越えて、前年比のドルベースで8%伸びています。
実は新興国でも伸びています。例えば、VISAはアメリカは7%の伸びですが、アジアでは現地通貨ベースで12%、中ヨーロッパや中東、アフリカなどでは14%となっています。マスターカードも同じような高い伸びです。世界経済の拡大と世界的なキャッシュレス化の流れが主な要因と考えられます。
去年VISAはダウ平均に採用されましたが、30銘柄中一番の値がさ株で、ウェイトはおよそ9%を占めています。それまではIBMが一番でした。アメックスも3.6%のウェイトで、12位に入っています。また、アメックスは富裕層の保有が多く、株高による資産効果の恩恵も受けています。カード会社の業績や株価の動きはいろいろな意味で指数と関係しています。

今回の孫さんのアピールが世論や政治に対して味方に付けられるかが注目されていると思います

2014年3月12日(水)Newsモーニングサテライト

マキシム・グループ 久野誠太郎さん

こちらでは高速インターネットと言いますと、まだケーブルというところも少なくないんですが、ワイヤレスであれば、ケーブルに比べて容易にもっと全米の広い範囲に拡大することが可能になります。また、範囲の拡大によって、教育や医療への利用やネット取引の拡大など様々な分野で恩恵が得られ、雇用の増加にもつながります。
規制当局は基本的に大手4社中の2社の合併に反対しています。孫氏が狙うスプリントとTモバイルの合併が承認されれば、契約者数で3社が肩を並べる水準になり、本格的な価格やサービスでの競争が期待できそうです。ただ、規制当局は契約者数だけではなく、カバーしている地域や周波数の割り当てなども考慮していると見られ、合併のハードルは高いと言えそうです。それでも以前、オバマ大統領も全米ブロンドバンド計画を打ち出していたこともあり、今回の孫さんのアピールが世論や政治に対して味方に付けられるかが注目されていると思います。

投資適格級の社債は3月第1週に480億ドルが発行されて、これは去年9月以来の高い水準になります。主な企業にはGE、AT&Tなど格付けの高い会社が挙げられます。
投資家側からすれば、株式よりも優良企業の社債への投資需要が増加しています。優良企業の社債の年初来のパフォーマンスはおよそ2.4%と、総合債券指数の1.7%、S&P500の1.6%もはるかに超えています。
発行体側の方は年初の3%から長期金利が一旦低下し、コストを抑えた資金調達がしやすくなっています。金利低下局面では借り換え目的の発行が80割近くを占めるとされていますが、金融政策の変化によって、金利の上昇圧力が高まる前に、低金利の恩恵を使って、自社株買いよる株主還元なども出来るという面も魅力なのかもしれません。実際、シスコシステムズやバイオのギリアドサイエンシズなど起債して得た資金を自社株買いに使用するとしています。

電池の内製化によりコストを30%削減できる計算で、利益を出せる体質になるのは業績的にはポジティブと考えられます

2014年3月11日(火)Newsモーニングサテライト

ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナル 竹綱宏行さん

過去FRBが緩和を決定した際にはアメリカの金融システムに対する懸念の拡大がありました。金融環境指数が低下した後に、実際の政策が出てきています。現在は不安を感じていないという水準です。ウクライナやロシアなどへの融資はヨーロッパ系の金融機関がメインで、アメリカは多くありません。中国やウクライナの情勢がアメリカ市場を脅かすという根拠がないのであれば、前回の雇用統計の数字の底堅さなどを考えても、緩和縮小のシナリオなどへの影響は少ないと考えるのが妥当ではないでしょうか。

テスラの新工場では電気自動車用のリチウムイオン電池を生産します。生産能力は35ギガワットアワーで、昨年の世界全体の生産量を上回る規模です。これまで高額の電池を電池メーカーから購入していて、その分電気自動車の価格も高かったわけですが、電池の内製化によりコストを30%削減できる計算で、利益を出せる体質になるのは業績的にはポジティブと考えられます。電気自動車自体の生産も現在の3万5000台から2020年には50万台まで拡大させる計画です。
原料のリチウム化合物への売り上げや単価上昇が予想され、リチウムのジョイントベンチャーに出資したロックウッドやチリの塩湖で化合物の採掘、精製を行うSQMなど素材関連企業にも恩恵がありそうです。本日も化学メーカーのFMCがリチウム部門を含む分社化を発表、新会社のFMCミネラルズはリチウム事業の拡大を最優先事項としており、FMCの株価は最高値を更新しています。

私がすごく重要なことと思っているのは、消費税を上げて、大幅な税収増加があって、政府の収支が随分改善するはずなんですけれども、増税しておきながら、しなかったら、これはちょっと危ないなと思います

2014年3月10日(月)ワールドビジネスサテライト

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 調査本部長 五十嵐敬喜さん

1月の数字はやや特殊要因もあって、年間でみるとまだ黒字なんですよね。ただ、黒字が縮小してきていると。なぜ縮小してきているのかを考えると、経常収支というのは、家計と企業と政府とこの3つの主体の収支の合計なんですよね。この中で、家計の黒字が縮小してきてえいるんですよね。収入が増えていないのに、支出が増えているというのが効いて、これが輸入の増加につながっていると思うんですけれども、政府の大赤字を企業と家計の黒字で埋めて、一応黒字なんだけれども、この黒字が縮小してくると、トータルも黒字が縮小してしまうということですよね。いつかは経常収支は赤字になるんではないかというと、その通りなんですけれども、赤字になったら、国債が暴落するんではないかみたいな言われ方をすることがありますよね。これは可能性は否定はできないんですけれども、私がすごく重要なことと思っているのは、消費税を上げて、大幅な税収増加があって、政府の収支が随分改善するはずなんですけれども、増税しておきながら、しなかったら、これはちょっと危ないなと思います。そこのところをぜひ注目していきたいと思うんですけどね。

ここまで徐々にギアを上げてきたモウリーニョ。チェルシーはこのままタイトルへ向けてスピードアップしていくのか

13/14 イングランド プレミアリーグ 第29節

勝てば2位と7ポイント差のチェルシー。優勝争いのカギになる試合でした。前半はトテナムがイマジネーションあふれるプレーで互角以上。しかし、ディフェンスのミスと厳しい判定で、流れは一挙にチェルシーへ。ここまで徐々にギアを上げてきたモウリーニョ。チェルシーはこのままタイトルへ向けてスピードアップしていくのか。

アメリカは石油ショック以降、事実上原油の輸出を禁止してきたんですけれども、シェールオイル油田の開発が進むにつれて、これが年内にももしかしたら解禁されるかのしれないという状況にあります

2014年3月7日(金)Newsモーニングサテライト

ホリコ・キャピタルマネジメント 堀古英司さん

すでに12月にスプリントがTモバイルを買収するという報道がなされましたけれども、その後もスプリントを買収したソフトバンクの孫社長がアメリカの当局者と交渉したとか、銀行との交渉で買収資金を確保したなどの報道がなされています。アメリカの携帯業界ははじめはバラバラだったんですけれども、徐々に再編が進んできて、現在は上位は4社、実質的に上位2社で57%以上を占めるという寡占状態です。こういう状態ですので、今、Tモバイルが価格攻勢をしてきているんですけれども、規模が規模だけに、これが効かないんですよね。私はどちらかというと、Tモバイルとスプリントが合併したほうが消費者にとって競争が効いて有利なのではないかと思います。来週11日、ソフトバンクの孫社長がワシントンを訪れて、プレゼンテーションを行う予定で、これによって、今、反対の意向を示していると言われるアメリカの当局者を説得できるかどうか、これに注目したいと思います。

大手のヘッジファンドを中心に、12月末の保有銘柄をみると、エネルギー株が人気なんですね。エネルギー株に関しては、原油先物相場が昨年11月から戻り基調になっているのに加えて、アメリカが今、原油の輸出を解禁しようという動きに出ているということが挙げられます。アメリカは石油ショック以降、事実上原油の輸出を禁止してきたんですけれども、シェールオイル油田の開発が進むにつれて、これが年内にももしかしたら解禁されるかのしれないという状況にあります。これに絡んで、原油の生産者や油田開発業者がメリットを受けると予想されて、これに伴う投資と思われます。
これらのファンドで比較的多いのが、いわゆる割安株、バリュー投資スタイルのファンドが多く、むしろ今の下がっている局面を捕えようということだと思います。S&P500指数の株価収益倍率はいま17倍ですけれども、エネルギーセクターに限ると14倍です。これに加えて、アメリカは景気回復基調にありますので、当面、エネルギーセクターも安定推移が見込まれるということですね。さらに、原油の輸出が解禁されると、収益機会が上乗せされて、さらに株価も上昇余地が見込めるということだと思います。

2014年1月の収益を伴う取引の1日当たりの平均件数は19万5652件となり、2010年5月以来の高水準となりました。また、その増加率も3年ぶりの高水準である前月比26%増となりました

2014年3月6日(木)Newsモーニングサテライト

米国みずほ証券 兼松渉さん

2月のADP雇用報告とISM非製造業景況指数はともに市場予想を下回る水準となりました。特にサプライズ感があるのは、ISMの中で雇用が50を下回る47.5となり、約4年ぶりの低水準となった点です。大雪などの影響から、流通関連や外食業界などが新規採用を控えたと考えますが、今回の数字は仮に悪天候というマイナス要因を十分に考慮したうえでも、低い水準であるとみています。
ADP雇用報告は雇用統計と集計の仕方が違うことから、比較的天候の影響を受けにくいとされていますが、今回の雇用報告では、2月分が下振れ、1月も下方修正されていますので、本番の雇用統計が下ぶれるリスクはやや高まっていると考えています。

リーマンショックの後、米国株式への投資を控えていた米国の個人投資家が株式市場に戻る動きが加速しています。米国の個人投資家を対象とするオンライン証券大手のEトレードが先月発表したデータによりますと、2014年1月のダーツ、収益を伴う取引の1日当たりの平均件数は19万5652件となり、2010年5月以来の高水準となりました。また、その増加率も3年ぶりの高水準である前月比26%増となりました。
確かに米国の個人投資家は景気が良くなり、企業の業績が改善した段階で株式に投資することが多いため、投資のタイミングがやや遅れがちとの見方も一部ではあるようです。ただ、AII全米個人投資家協会のデータによると、個人投資家のセンチメントはまだ控えめの水準にあることから、警戒するほどの過熱感はないと考えています。

先月ニューヨーク連銀が発表した去年10-12月期の家計のローン残高では、金融危機以降減り続けたローン合計がはっきりと回復してきています

2014年3月5日(水)Newsモーニングサテライト

東海東京証券アメリカ 大坪三記さん

元の強い地合いに戻ったと言えると思います。それに加えて、昨日、良い数字が出たのに、ウクライナ情勢で無視せざるを得なかった個人所得や製造業関連の数字が改めて評価され、今日の高値につながったのかもしれません。
セクター別のウェイト差もあるので、詳しく見てみないと何とも言えないのですが、S&P500では医薬品関連の上げが目立っていますし、ナスダックも医薬品、エネルギーセクターが相場を引っ張っているようです。多少の警戒感が残る可能性は否定しませんが、跳ね上がっていたVIX指数など心理的な指標とされるものも完全に戻っています。このまま収束に向かってほしいなと希望的観測を持っています。

昨日発表された2月の自動車販売も予想よりも悪い数字でした。特に2月は11日のプレジデントデイまでの3連休が重要な自動車セールスの時期だったんですが、今年は雪の影響を受けています。ただ、この程度の減少で済んだのは、逆に意外感が大きいですね。報じられるディーラーの声などを聞いても、2月の末に向けて強い購入需要があったと言いますし、大半は暖かくなりさえすれば、大きな反動増が期待できると考えているようです。
先月ニューヨーク連銀が発表した去年10-12月期の家計のローン残高では、金融危機以降減り続けたローン合計がはっきりと回復してきています。つまり借金をして消費をするアメリカのスタイルが戻ってきています。項目別でみると、まだばらつきが残っているものの、自動車ローンも増えていますし、クレジットカード部門も底を打ってきました。春先に向けて、消費回復に対する期待はより高まってくるのではないでしょうか。

フルアム戦で2つの顔を見せたアンドレ・シュールレ。チームとしても流れを掴めない中、序盤のフリーキックは明後日の方向へ

13/14 イングランド プレミアリーグ 第28節


フルアム戦で2つの顔を見せたアンドレ・シュールレ。チームとしても流れを掴めない中、序盤のフリーキックは明後日の方向へ。コーナーキックも当たりそこねで、ポゼッションは不安定。監督も首をかしげたはず。後半開始直後の決定機にも、どうも思い切りが足りませんでした。これでは交代も時間の問題か。ただし、成功したいんだったら、諦めないこと。エデン・アザールとの連携からまず1点。すると、瞬く間に2点目、3点目を奪って、ダービーの主役に。右足で冷静に決めて、16分間でハットトリックを達成。23歳のドイツ代表、チェルシーでの前途は洋々です。

3Dプリンター市場は年率20%近いスピードで成長していくとされる中、3Dプリンター各社は性能の向上やプリンターで利用できる素材の拡大に注力しています

2014年3月4日(火)Newsモーニングサテライト

岡三証券NY 高野一真さん

本日も寒波の影響が懸念されていたISM製造業景気指数が発表されていますが、生産指数は前月から低下しましたけれども、新規受注の拡大なども受けて、市場予想を上回っています。また、個人消費支出も市場予想を上回りましたけれども、こちらはオバマケアの施行によって、保険に加入した人が増加したという特殊要因がありました。
軍事的な側面からみると、米国や欧州がウクライナ情勢に軍事介入することは考えにくく、そのためロシアは強気の姿勢を示しています。一方、経済面で考えると、ロシアは経常黒字国ではあるが、年々その黒字額は縮小しており、外貨準備高も足元で減少傾向にあります。得意とする天然ガス外交はアメリカのシェールガス革命によって影響力低下がささやかれる中、経済的ダメージを考慮した場合、ロシアは西側諸国と早めの妥協点を見いだす必要があると考えています。

先週28日には3Dシステムズ、本日はストラタシスが決算発表をしています。両社の2013年決算は3Dプリンター市場の拡大やM&Aの効果もあり、引き続き売上高は増加しています。両者は2014年の売上高についても、30%台後半の伸び率を予想しており、北米やヨーロッパ、アジアなどの世界中で3Dプリンターの需要が増加すると予想しています。
例えば、3Dシステムズは様々な市場の有力企業と提携して、3D技術の提供や3Dプリンターの新しい分野での利用を目指しています。また、企業向けに特化していたストラタシスは2013年に個人向けの3Dプリンター企業を買収し、新しい事業の発掘やサービスに力を入れています。今後、3Dプリンター市場は年率20%近いスピードで成長していくとされる中、3Dプリンター各社は性能の向上やプリンターで利用できる素材の拡大に注力しています。大手2社の戦略に違いはありますけれども、3Dプリンターの成長シナリオは今後も続いていくと考えています。

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