昨年のような厳しい天候や行き過ぎた値下げセールについては注意が必要だと考えています
2014年10月7日(火)Newsモーニングサテライト
ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナル 三浦洋平さん
FRBが発表した労働市場情勢指数というのがあり、英語ではLMCI、レーバーマーケットコンディションズインデックスと呼ばれています。9月は2.5と8月の2.0を上回ったものの、2009年7月以降の平均4.8を下回っており、回復モメンタムが低下しているというふうに言われています。
反応は本日は限定的と考えています。この指数には賃金に関する統計が一つしか含まれておらず、賃金インフレを判断するのが難しいという欠点を指摘する声もあります。また、肝心なのは指数そのものより新しい指数の数値に対してFRBがどのような認識を持つかという点です。FOMC議事録や次回FOMCでこの指標についての言及があるかどうかというのがポイントになりそうです。
この時期はデロイトの調査によると今年の年末商戦の売り上げは前年比で4%から4.5%増、昨年は2.8%増となりましたので、予想を上回っています。先週の雇用統計も強かったように、雇用環境の改善やアメリカの景気回復が裏付けできるかということが期待されています。
小売り各社は年間売上の25%近くを11月、12月で稼ぐと言われていて、年末商戦は非常に重要な時期と言われています。ただ、消費者が動き始めるのは年々早くなっていて、実際には今月末から年末商戦が盛り上がってくると想定されています。最近、年末商戦でも存在感を増しているネット販売各社も10月の最終週あたりから年末セールを始める傾向があります。
もちろん年末商戦の売り上げの貢献度が高ければ高いほど業績のインパクトも大きくなります。その意味ではアメリカの売上比率の高い百貨店のメーシーズや宝石店のシグネットジュエラーズ、またネット販売の増加に伴い配送大手のUPSやフェデックスなどにも注目しています。一方で、昨年のような厳しい天候や行き過ぎた値下げセールについては注意が必要だと考えています。
« 大激戦、勝ったのは18番スノードラゴン、大野拓弥騎手、左手で軽く握りこぶしを作りました。芦毛の馬体がこの越後の地に踊りました | トップページ | ヴェンゲルは苦手のモウリーニョ相手に憂さ晴らしができないまま。逆に返り討ちにあってしまった形 »
「Newsモーニングサテライト」カテゴリの記事
- アルコール飲料に新たな動き(2022.10.07)
- アメリカ小売決算の注目点は?(2022.10.06)
- アメリカ株価上昇の背景は?(2022.10.05)
- アメリカ中間選挙 市場の影響は(2022.10.04)
- アメリカ金融大手 決算見通し(2022.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
« 大激戦、勝ったのは18番スノードラゴン、大野拓弥騎手、左手で軽く握りこぶしを作りました。芦毛の馬体がこの越後の地に踊りました | トップページ | ヴェンゲルは苦手のモウリーニョ相手に憂さ晴らしができないまま。逆に返り討ちにあってしまった形 »
コメント