予想PERを見てもS&P500の16.5倍に比べて、半導体株指数は15.0倍で相対的な割安感があり、投資家からの注目が続くことが期待できそうです
2014年12月2日(火)Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 坂下尚人さん
ISM製造業景況指数自体はやや低下していますけれども、市場予想を上回る高水準を保っています。好調不調の境目である50を18カ月連続で上回っていて、ユーロ圏、中国と比べても依然としてアメリカの製造業の堅調さが目立っています。業種別でも全18業種中14業種と幅広い拡大が続いています。
先行きを示す新規受注が高水準を維持している一方で、在庫はそれほど積み上がっていないと見られ、今後もアメリカの製造業については堅調さを維持していくということが期待できそうです。また、雇用指数についても引き続き50を越えています。電気機器メーカーからは雇用に改善の兆しが見られているとのコメントも見られていて、アメリカの製造業には引き続き明るい材料が見られています。
半導体セクターが注目されています。実際に半導体株指数をみても、S&P500指数を大きく上回る強い動きになっています。世界的に自動車やスマートフォンが売れている中で、それに搭載される半導体も安定的に伸びているという状況です。また、直近では半導体メーカーのアナログデバイシスが11月の受注動向が安定しているとコメントしていて、インテルも市場予想を上回る売上高見通しを示していて、半導体株には買い安心感が広がっていると見られます。
今後についてもワイヤレス半導体とか車載用の半導体などが成長分野と期待されていて、世界の半導体売上高は来年が8%の増加、そして再来年が10%の増加になると予想されています。予想PERを見てもS&P500の16.5倍に比べて、半導体株指数は15.0倍で相対的な割安感があり、投資家からの注目が続くことが期待できそうです。
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